その３１５．採用面接はじまる

寿退社により、また過酷な採用面接が始まった。
過酷なとは、応募者にとっては言うまでもないが、
３０分ほどの面談で選ばなければならない私にとっても過酷なである。
だって３０分ほど話したぐらいで選べない。

昨年、社内面談を行った時に友人に
「一人１時間半面談したよ」と話したら
「なげ～」と叱られた。
挙げ句に「そんなに社員が社長に喋ることあるの？
お前が熱弁ふるってたんじゃないの？」と散々。
確かに熱弁もふるったけど・・・

今回は採用の面接だけど社内面談とは異なり
初めて会う人々である。
話せば話すほどわからなくなる。
一言にこだわれば、皆さんのそれぞれの想いはわかる。
しかし、ずっと聴いてると何だかよくわからなくなる。
また先の友人に
「見る目ないんじゃないの」と叱られそうだが、
わからないものはわからない。
前々々回のブログで寿退社されると困るのでと書いたが、
面接すると男も女もない。
話せば皆さんいいし、話せば皆さんに期待するし、
話すほどに皆さんに疑いを持って見てしまうし・・・ってか
やっぱり将来に期待を持って見てしまうから
冷静な判断ができない。
今回は採用面接であって若いスタッフとの茶話会ではない。
と言い聞かせても、つい若いスタッフとして見てしまう。
だから合いの手を入れてしまう。だから突っ込みを入れてしまう。
う～困った。

ニュースでは大卒者の採用説明会が始まると。
今年は景気回復で売り手市場だとか。
それはあくまでも大企業での話で
うちらのような中小企業では、そもそもが売り手市場だ。
新卒でとなるとハードルが高い。
もちろん中途採用でも同様だ。
２人、３人と採用できるなら言葉は悪いがハズレでも
一応採用しておこうとなるが、そんな余裕はない。
お一人様限定！となると選考基準が大きく上がる。
贅沢は言えないが、これまでも何度か被害を被っているだけに
採用は慎重になる。
今回、第１回目の募集では３名の方が応募してくれたが
全員採用に至らなかった。
明日から第２回目の募集を待つことになる。

ちなみに当社の１次審査は面接で、
２次審査は１０日間のバイトだ。
１次面接がOKでれば、９０％採用確定といってもよい。
もちろんバイト期間は交通費もギャラも支払う。
現場の動きを見れば、さすがの私にもわかる。
社員全員がその方と仕事を共にするので
社内の受け入れ態勢もできることになる。
しかし面接した全員が２次審査という訳にはいかない。
まず１名に絞った上での２次審査だ。
う～困った。

待て待て、原点に帰ろう。寿退社したから増員ではない。
川村君のサポーターが第１目的だ。
となるとイラストレーターが使えるのが最低条件だ。
がしかし、最終的にはディレクターやプロデューサーに
育てなければならない。
ならばイラストレーターなんて二の次になる。
こうして私の瞑想の旅は始まった。
どーしよ。
まだまだ面接は続く。募集もまだまだ続く。

　　２月、ロケハンにて。
　　写真に撮ると感じているよりも
　　年齢を感じる今日この頃。
　　やる気は３０代、体力は４０代、見かけは実年齢。
　　多田もそろそろ現場離脱か。