その１００．相変わらずの出ずっぱり。梅雨まだ明けぬ？

イベントでは雨は天敵、
しかしこの時期に４～５日あるイベントで
雨が一日も降らないなんてことはまずない。
もう８月だというのに気候が安定しない。
しかし雨が降っても、設営やリハはしておかねばならない。
よって事前に郵送していた合羽と長靴を装着していざ出陣。
設営にとりかかる。


安いからいいと考えるか、多少高くてもいいものができればよいと考えるか？
しかしいずれも商品中心の考え方だ。
我々はコミュニケーションを売る商売だ。
したがって商品もさることながら、
お客さまは出来上がるまでのプロセスを買うのではないだろうか。
お客さまと様々な可能性について議論し
チャレンジするプロセスこそが商品なのではないか。
お客さまがこうしたいと最初にイメージしたものを一緒に壊して、
プロとして助言し、あらたなアプローチをして、
壊した物をお客さまと一緒に組み直していく。
ムダな時間と費用をかけているようだが、
それこそがお客さまの退路を絶ち、前に進む勇気を与える。
それが我々の仕事なのだと思う。
「安い、早い」という世の中の流れとは異なる、
確かに手間な作業である。
ファーストフードを目指すか、コンビニを目指すか、
はたまた街の洋食屋を目指すか、ミシュラン店を目指すか…
社長が選択をすればよい。
目先の利益に走るか、効率を目指すのか、
苦しくても姿勢を見せてファンを作るのか…社長が選択すればよい。

大企業が作る製品は、いったい原価がいくらでできているのか
私にはわからない。
間接部門や営業部門で働く人々の人件費、宣伝広告費なども
代金に乗っている。値引きもあるだろう。
しかし我々零細企業は、全員野球をするしかなく、
しかも汗を流した分だけしか実入りがない。
適当に楽して、適度に儲けることはできない。
零細企業もおそらく大企業の苦しみも同じだと思う。
この苦しみが、楽しさに代わる日は来るのだろうか？
８月になるのに梅雨まだ明けやらぬ（ような）天候不順の日々、
社長業が楽しさに変わる日を楽しみに、
もう少しプレーイングマネージャをしてみよう。