その４０４．いよいよ始まる。

弊社の期末は１月。
その期末には大きなイベント仕事があり、
そのイベントが終わるまで、精神的にはお正月休みはない。
事実、１２月３１日まで仕事をして１月４日が初出となるのが慣例だ。
もちろん社員は正月休み。
今年は１２月２８日～１月６日が正月休みだから大企業並だ。
私は社長だから過労死も認定されないし、
働き方改革も除外されているので、孤独と戦いながら働くしかない。

そのイベントがいよいよ始まる。
イベントは印刷物や映像と異なり、ライブつまり生き物だから
準備は言うに及ばず、本番での臨機応変な対応が成否を決める。
設営で、準備してきたことのバージョンUPWO心掛ける。
ビミョーな図面変更は現場でやる。
しかし図面変更出来ない場合もある。
その場合は本番での動きを変更し対応する。
設営での気付きがあるかないかは、ディレクターの力次第だ。
予算が潤沢にあればセットの作り直しもできるだろうが、
こっちとら黒沢明組ではない。
一週間で撮り終えないと後はないＶシネマ組だ。
建て込みもディレクターの大きな仕事なのだ。

設営２日、本番２日+撤去が今回のミッションだ。
そして明日から設営が始まる。
私の耳に響いてくる。
指定の美術部が朝も早よからトンカチトンカチ。
快い響きに今から胸が躍る。
この日までの準備で８割、設営１割、本番１割だから
確認しながら安堵したりヒヤヒヤしたり。

私の精神を揺さぶる乗り心地のよいジェットコースターshowが、
いよいよ始まる。
このイベントのお手伝いをして約２５年。
毎年、違うジェットコースターに乗っている。
必ず成功させねばならない。