株式会社プランシードのブログ

株式会社プランシードの社長と社員によるブログです。
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その210.少数精鋭

2015-03-20 07:39:44 | 制作会社社長の憂い漫遊記
少数精鋭の組織は全員が全員の仕事を把握できるので、
フォローができるし、助言もストレートに伝わる。
新たな仕事が増えても、全員が全員を見えているので止まることはない。
大企業に比較しても一人当り二人前の仕事量を残業もなく行なえる。
それぞれ自分の能力が上がっているのも肌身でわかる。
エキスパートも育ちやすい。というと「?」と思うかもしれない。
専門的に、あることに専任するからエキスパートになれると考えがちだが、
そもそもエキスパートとは仕事全体が見えてこそ生まれる産物である。
自分は何に適しているのか、自分は何を目指せばよいのか、
組織の中に何が不足しているのか、
顧客は自社に何を求めているのかがわかるからこそ、
エキスパートは生まれるのだ。

職業人は労働をして対価をいただく。
その点、少数精鋭だと儲けは上手く配分できる。
したがって次の投資もしやすくなる。
かといって、仲良しグループである必要はない。
社員全員が家族的付き合いをするというのはもう昔の話である。
なぜならすでに家族が崩壊しているからで、
いまさら昭和を求めても無理がある。
かといってコミュニケーション不要ということではない。
むしろ深いコミュニケーションの取り方が大切だ。
コミュニケーションを大切にしなれば少数精鋭は瞬時に崩壊する。
つまり少数精鋭は良いところが多いが、
危険と隣り合わせ、両刃の剣なのだ。
それが爆発的に現れるのが、誰かが辞める時か、
世代交代しようとする時だ。
大企業では誰かが辞めても代わりがいるからどーてことないが、
経営者が変わると大事だ。みな静観してじっと動かないからだ。
少数精鋭はといえば、全員野球なので代打やリリーフがいない。
最もパワーある四番打者 兼 エース 兼 監督である経営者が
変わるのだから当然でその代わりはいない。
中興の祖が現れるまで待たねばならないが、
中興の祖を待つまでもなく潰れてしまう。
余裕がないのだ。多くの中小企業が悩んでいる。
ただし経営者は引き際も大切だ。
とどのつまり、後のことは気にせず、
スパッと辞めることが一番なのかもしれない。
あるいは現場で前のめりに死ぬ。
勤王の志士っぽくてカッコいいが、周りは迷惑な話だ。

高知駅前の高知の生んだ勤王の志士3人像、見るたびに気持ちが引き締まる

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