株式会社プランシードのブログ

株式会社プランシードの社長と社員によるブログです。
会社のこと、仕事のこと、プライベートのこと、あれこれ書いています。

その119.あぁ、なんてことだ(1)

2014-02-12 13:12:41 | 制作会社社長の憂い漫遊記
2月6日~8日列島を大寒波が襲い、一面雪におおわれた。
特に備えのない首都東京はひどいものだった。


  神奈川に住む友人がメールしてきたマンションからの近景

その日私は、毎年恒例となっている
四国ツアーの第一段となる高知の展示会に来ていた。
二年前の同じ頃のツアーで、雪に会い高知道が封鎖された。
高知といえば阪神タイガースの春キャンプ=南国のイメージ
しか持たない関西人にとって、高知ではタイヤチェーンはありえない話。
確かに高知道は剣山がそびえるツールド四国。
20ほどのトンネルが続く山岳道だ。
しかし有料の高速道路。
少々の雪ならすぐ対処してくれるはず!と思っていたが甘かった。
その辺の事情を地Pに聞くと
「ドライバーが雪慣れしていないので、雪道でも飛ばすわ、まくるわ、
煽るわで事故が多発するので、道路公団が少しでも雪が降ると
事故を嫌ってすぐに封鎖する」とのこと。
しかたなく室戸岬周りで鳴門まで下道を走り、
12時間かけて帰阪した。
それでも鳴門からは高速で突っ走れたから早いほうだ。
これを教訓にこの時期の高知には
タイヤチェーンを必ず携行していたが…その時がきた。
今日ついにき~~~た!
タイヤチェーンいざ出陣!
しかし、しかしだ!今回はその上をいく日本全土、寒波来襲。
なんと四国を貫く高知道、松山道、徳島道、高松道の全てが封鎖。
さらに鳴門海峡大橋、明石海峡大橋、瀬戸大橋、
しまなみ海道が封鎖されてしまった。
これでは苦労して下道を走ったところで四国を出られない。
それでもフェリーなどを使って
四国を出るという手が残っているではないか。
バカモン!あまい!
仮に四国を脱出したとしても、山陽道、中国道も封鎖されてしまった。
雪の降る凍てついた下道を走って大阪につくのはいったい何時なんだ!
しかしこの高知ののどかな天候はいかがなものか。
確かに寒いが陽も出ている。車載温度計は外気温9度。
本当に列島大寒波なの?四国から出られないの?
しかし現実は受け止めなければならない。
あきらめた。今日は高知泊まりだ。
明日に帰れる保証はないが、氷の夜道を走るより命の保証はある。
そうと腹をくぐればまず宿、宿、宿の確保だ。
しかし今日チェックアウトしたホテルに確認したがすでに満室。
えっ今日は日曜日だ。なんで満室なの?
方々をあたるがいずれも満室。
なんとかスーパーホテル高知をネット予約してロビーに向かう。と、
なんとロビーは難民で溢れている。
バスも電車も飛行機も待機となったので、
皆さん宿を求めて徘徊しているのだ。大量の「高知難民」発生!
幸いにして我々は16時にイベント会場から退散し、
なんとかネット予約したので宿が確保できたが、
あと2時間対応が遅れていたら、まさに高知難民になっていた。
凍てつく車の中で震えながら凍死していた。

翌朝。あまり早く出発しても氷が溶けないと判断し、
朝飯を食べて7時半にホテルをあとにしツールド四国にチャレンジ。
高知道に入るとすぐに電光で大豊-川之江が
凍結のため封鎖と出ている。
まぁ走れるだけ走れと進むが1時間もしない内に
高速から下道に追い出される。
大豊からは雪のちらつく国道を大歩危、小歩危を尻目に、池田に出た。
徳島道も池田からしか開通していない。
約2時間走り池田から高速を走って無事帰阪できた。


  大歩危、小歩危まわりで池田に出る

車は凍結防止剤混じりの泥はねでドロドロだ。
無事帰れたご褒美に駐車場で洗車し会社をあとにした。
長い1日がこうして無事終わり、
自宅のふろで、座浴をしながら携帯でこの文章をうっている。
「なんてことだ」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿