もはや 語る言葉も無い
紙に書かれた過去一切
白日に晒された幽悶の乱気
冷えた空気を 一層冷たくする銀色の雨降りしきる
うかうかと引き受けた伝言に仕込まれた毒
人の世に生きた証し ほろほろと捨て去り
降り注ぐ慈愛のくまどり指になぞり
降りたつ献身を甘受しては驕慢な棘に傷つく
やがてほの白く化粧を済ませたら
ちりちりと風に舞いながら謳い
からからと地を走り笑うのです
約束のない地にひたすら生きた日々よ。
そば近く気配するやさしい死の匂い、水の音さえ聞こえています
もう何も言わないでください
わたしは 地に埋もれて眠りかけている蔦の葉なのです
紙に書かれた過去一切
白日に晒された幽悶の乱気
冷えた空気を 一層冷たくする銀色の雨降りしきる
うかうかと引き受けた伝言に仕込まれた毒
人の世に生きた証し ほろほろと捨て去り
降り注ぐ慈愛のくまどり指になぞり
降りたつ献身を甘受しては驕慢な棘に傷つく
やがてほの白く化粧を済ませたら
ちりちりと風に舞いながら謳い
からからと地を走り笑うのです
約束のない地にひたすら生きた日々よ。
そば近く気配するやさしい死の匂い、水の音さえ聞こえています
もう何も言わないでください
わたしは 地に埋もれて眠りかけている蔦の葉なのです