手に持った 蝋燭の先で
変容する大悲の泪したたる
身に覚えのない時の秋波
吹き込む風を受けて立つ
去り際を心得た
眼施の月は逍遥する
あなたの哀しみは わたしのもの
手をこまねいて
一滴の飛沫の行方に溺れている
絶え間なく流れ出るこの世の毒
大事な事は聴かされてはいない
知らされないから知りたくない不遜なわたし
鏡に映る顔が溶けていく
パコが逝った寒い日
遠い日の空も消えた
何を見るために生まれたか
見えないものを観つくしたか
海を渡るわたしの祈りは届くか今宵
変容する大悲の泪したたる
身に覚えのない時の秋波
吹き込む風を受けて立つ
去り際を心得た
眼施の月は逍遥する
あなたの哀しみは わたしのもの
手をこまねいて
一滴の飛沫の行方に溺れている
絶え間なく流れ出るこの世の毒
大事な事は聴かされてはいない
知らされないから知りたくない不遜なわたし
鏡に映る顔が溶けていく
パコが逝った寒い日
遠い日の空も消えた
何を見るために生まれたか
見えないものを観つくしたか
海を渡るわたしの祈りは届くか今宵