識らなかったかったことにした
夕暮れの木立の片隅にたゆとう気配
視なかったことにした
翳もつ嘆きと 枯れ芝を満たす水の所在
訊かぬ事にした
一病が残した しろい杖の物語
何処で間違ったものか はじける水しぶき
水行の渡り鳥の狂気のさま
浮き彫りになる歳月の残渣よ
永らえてしまったばかりに知る 鬱の月。 晴れの月。
勝手な思い込みも 根拠のない確信も
斯くあれと 抱くまぼろし
軋む不協和音を諌める音叉
此処に何を埋めるつもりか ひた走る過去。
識らなかったかったことにした
夕暮れの木立の片隅にたゆとう気配
視なかったことにした
翳もつ嘆きと 枯れ芝を満たす水の所在
訊かぬ事にした
一病が残した しろい杖の物語
何処で間違ったものか はじける水しぶき
水行の渡り鳥の狂気のさま
浮き彫りになる歳月の残渣よ
永らえてしまったばかりに知る 鬱の月。 晴れの月。
勝手な思い込みも 根拠のない確信も
斯くあれと 抱くまぼろし
軋む不協和音を諌める音叉
此処に何を埋めるつもりか ひた走る過去。