息も絶え絶えの夜の海で
夜光虫が
ラムネの瓶を揺らしている
嗤ってよ
躰を反らせながら
涙さえ浮かべている
人が流す あらゆる涙
時がすり抜ける間は
せめて寡黙な傍観者たれ
枯れ木でさえ たっぷり水を含み
過剰な雨に流れる表土
満たされないままの海を汚し続ける
此処にいて 横たわるわたし
置き去りにされたまま朽ちてゆく
遮るものは何もない
息も絶え絶えの夜の海で
夜光虫が
ラムネの瓶を揺らしている
嗤ってよ
躰を反らせながら
涙さえ浮かべている
人が流す あらゆる涙
時がすり抜ける間は
せめて寡黙な傍観者たれ
枯れ木でさえ たっぷり水を含み
過剰な雨に流れる表土
満たされないままの海を汚し続ける
此処にいて 横たわるわたし
置き去りにされたまま朽ちてゆく
遮るものは何もない