とうとう終わりの時が来ました
柔らかな鳥の羽根のように
ひらひらと拡がるあなたの微笑み
何処か似ている風の中から
聞こえてくる荒野の吐息が冷たくてならぬ。
様々な人々の 様々な死のかたち孕み乍ら
新たないのちを生んでいく別れの刻々
露わになったあなたの痛みが涙になって
降り積む雪が わたしに冷たく纏わりつく
すぐ消える・・・・
溶けて無くなる・・・・
哀しみも 憐れみも 嗚咽も 思慕も 無念も
風を傷つけ 道を塞ぎ 盲目を強いる昏い日輪よ
あなたの躰を通り過ぎ 滑り落ち
何処へ届けようもない哀訴の旅が始まるのか。