
The Dark Crystal(1982)
セサミストリートの「マペット」たちで有名な、パペット工房の第一人者ジム・ヘンソン・スタジオ長編映画。人間は一人も出てきません。監督ジム・ヘンソンとフランク・オズ、この2人はコンビでいくつもSFやファンタジー映画の特撮を行っています。また、ジム・ヘンソンは90年に亡くなり、現在は息子がスタジオを継いでいます。最近ではヘンソン・スタジオとしてSFTV「ファースケープ」を担当していましたが、お金が掛りすぎとかで打ち切りに。ああ残念。もっと続けて欲しかったのですが。
ストーリーは、ある別惑星の話。そこでは、世界を統括するダーククリスタルが破壊され、世の中は混沌と化し、世界を治めていた種族は2つの種族、うるさく陰険なダークサイドの生き物「スケクシー」とおっとりして平和を愛すライトサイドの生き物「ミスティック」に分割されてしまいました。今度起こる惑星の並列時までに破壊されたクリスタルが元に戻らないと、世界は永遠にダークサイドのものになってしまう。それを救えるのは、ある種族だけ。その種族の生き残りジェンは、クリスタルの破片を探しに旅に出るのです。ジェンはどう見ても妖精。この映画の中では「エルフ」ではなく、「ゲルフィング」と呼ばれる種族です。クリスタルを直す力を持つかれらは、ダークサイドの種族に全滅させられたのでした。
このダーク・クリスタルのコンセプトアートはイラストレーターのブライアン・フロウド。妖精やクリーチャーを淡い色彩で描く英国のファンタジーアートのイラストレーターです。この映画でも、キャラクターや背景など、とても不思議な架空の世界を造りあげています。最初に見た時はそのクリーチャーデザインと滑らかで自然な動き(すべて人間がオンタイムで動かしています。CGではありません。) に感動しましたが、最近DVDを買って見てみると、さすがに画像は荒いし、細部も作り物っぽい部分が目立ち、ちょっとがっくり。しかたありません、20年以上前なんですから。
しかしデザインは今見ても素敵です。キャラクターたちの顔の表情のすばらしさ。魔女の部屋で天体を表す装置や、平和を愛す種族の柄、ジェンたちの乗る馬のような生き物など、オリジナルで、私にとって最初にファンタジー映画の素晴らしさを教えてくれた映画です。いかに架空の世界を視覚化するか、方法はいろいろありますが、映画は最もその仮想空間に浸れる手段である、ということを教えてくれた映画がこの映画と、スター・ウォーズだったのです。私の買ったコレクターズ・エディションにはメイキングやカットされたシーンが入っていて、得した気分。それによるとヘンソンはこの映画を作るにあたって5年の準備期間をかけ、地図や植生分布も考えています。まるで指輪物語ですね。
将来的には仮想空間で、仮想世界を体験することが可能となり、ますます現実と架空の世界の境目がない非日常体験をすることが出来るようになるはずですが、まだまだコスト面で敷居は高く、ストーリー性を持った映画のような大衆娯楽となるには先のことでしょう。(サラウンド3Dなんかで映画作ったら凄いでしょうね。技術的には可能ですけど。ただ映像の見た目がまだ現実感がないので。究極のシステムはスター・トレックのホロデッキ?)
追伸:なんと20年ぶりに続編が作成されるとのこと。ジム・ヘンソン・カンパニー製作、ゲンディ・タルタコフスキー監督。さて、どんな世界になるのでしょうか!期待してしまいます・・・
セサミストリートの「マペット」たちで有名な、パペット工房の第一人者ジム・ヘンソン・スタジオ長編映画。人間は一人も出てきません。監督ジム・ヘンソンとフランク・オズ、この2人はコンビでいくつもSFやファンタジー映画の特撮を行っています。また、ジム・ヘンソンは90年に亡くなり、現在は息子がスタジオを継いでいます。最近ではヘンソン・スタジオとしてSFTV「ファースケープ」を担当していましたが、お金が掛りすぎとかで打ち切りに。ああ残念。もっと続けて欲しかったのですが。
ストーリーは、ある別惑星の話。そこでは、世界を統括するダーククリスタルが破壊され、世の中は混沌と化し、世界を治めていた種族は2つの種族、うるさく陰険なダークサイドの生き物「スケクシー」とおっとりして平和を愛すライトサイドの生き物「ミスティック」に分割されてしまいました。今度起こる惑星の並列時までに破壊されたクリスタルが元に戻らないと、世界は永遠にダークサイドのものになってしまう。それを救えるのは、ある種族だけ。その種族の生き残りジェンは、クリスタルの破片を探しに旅に出るのです。ジェンはどう見ても妖精。この映画の中では「エルフ」ではなく、「ゲルフィング」と呼ばれる種族です。クリスタルを直す力を持つかれらは、ダークサイドの種族に全滅させられたのでした。
このダーク・クリスタルのコンセプトアートはイラストレーターのブライアン・フロウド。妖精やクリーチャーを淡い色彩で描く英国のファンタジーアートのイラストレーターです。この映画でも、キャラクターや背景など、とても不思議な架空の世界を造りあげています。最初に見た時はそのクリーチャーデザインと滑らかで自然な動き(すべて人間がオンタイムで動かしています。CGではありません。) に感動しましたが、最近DVDを買って見てみると、さすがに画像は荒いし、細部も作り物っぽい部分が目立ち、ちょっとがっくり。しかたありません、20年以上前なんですから。
しかしデザインは今見ても素敵です。キャラクターたちの顔の表情のすばらしさ。魔女の部屋で天体を表す装置や、平和を愛す種族の柄、ジェンたちの乗る馬のような生き物など、オリジナルで、私にとって最初にファンタジー映画の素晴らしさを教えてくれた映画です。いかに架空の世界を視覚化するか、方法はいろいろありますが、映画は最もその仮想空間に浸れる手段である、ということを教えてくれた映画がこの映画と、スター・ウォーズだったのです。私の買ったコレクターズ・エディションにはメイキングやカットされたシーンが入っていて、得した気分。それによるとヘンソンはこの映画を作るにあたって5年の準備期間をかけ、地図や植生分布も考えています。まるで指輪物語ですね。
将来的には仮想空間で、仮想世界を体験することが可能となり、ますます現実と架空の世界の境目がない非日常体験をすることが出来るようになるはずですが、まだまだコスト面で敷居は高く、ストーリー性を持った映画のような大衆娯楽となるには先のことでしょう。(サラウンド3Dなんかで映画作ったら凄いでしょうね。技術的には可能ですけど。ただ映像の見た目がまだ現実感がないので。究極のシステムはスター・トレックのホロデッキ?)
追伸:なんと20年ぶりに続編が作成されるとのこと。ジム・ヘンソン・カンパニー製作、ゲンディ・タルタコフスキー監督。さて、どんな世界になるのでしょうか!期待してしまいます・・・
この作品は好きで、劇場にも観に行きました。
基本的にファンタジーは大好きで、こういう異世界での冒険モノはもうくらくらと。(^^;
今観ると確かにギクシャクしている人形ですが、しばらく観ていると生きているように感じられるのが不思議です。
当時ロボットロニクスと言われていたような。
この作品に登場するのはどれも特徴ある生物でしたが、中でも好きだったのが敵兵のガーシム。あの首をふりふり歩く姿に見とれていました。
また観たいですね、DVD借りようかな。
>基本的にファンタジーは大好きで、こういう異世界での冒険モノはもうくらくらと。(^^;
私もこの手の映画にくらくらするタイプで・・・特にこの映画、人間が出ていないのがお気に入り。(人間嫌い?)手作りの温かさがありますね。でも、最新のSFXやCGだったら、あるいは最新のヘンソンスタジオだったらどんな風になるのかな?と想像すると、それもわくわくしてしまう私です。
>当時ロボットロニクスと言われていたような
でしたっけ?ネバーエンディング・ストーリーとか、ラビリンスとかいろいろありましたね、このころ。
ガーシムって蟹みたいなやつですね。私は飾り立てたハゲタカみたいな悪い種族が好きでした。
…スケクシー族と呼ばれていた連中ですね。
ミステック族はみんなよく似ていたのですが、彼らは1人(?)ずつかなり違った特徴を持っていましたね。
そういえばあの「太陽の合」…ミステック族の歩みには「むきー」としていたのを思い出します。(^^;
よく間に合ったものです。むむ。
そうですスケクシーです。私は鳥が好きなので、顔の骨格とかあのいかにも鳥らしい動作とか、大好きです。
ミステックの「むきー」って、ぴったりの表現ですねぇ!こちらはとぼけた感じの生き物でしたね。ぼーってコーラスするシーン、印象的でした。
あと顔だけの憶病者のちびすけとかも可愛かったですね・・・
何度観ても感涙&癒し。
どこかでフィギュア発売してくれないかなぁ
続編は複雑・・・
当時の世界観を壊さないで,
パワーアップさせて作ってほしい!
独特の世界を確立している映画ですよね。
続編については、20年前とは格段に進歩した映像クオリティでのダーククリスタル・ワールドが見られる、ということに期待してしまいます。あくまでメインはストーリー&マペットで、CGは背景のみだといいですね・・・
しかしなんで今ごろ・・・?
ダーククリスタルの世界観はとても好きなので
続編は期待半分、不安半分です。
それでもやっぱり楽しみな続編です。
初めて観た時は何もかも感動&驚きだったのですが
改めてDVDで観ると、あれれ?って思うところも(^_^;)
しばらく観ていないので、またDVD観て楽しみたいと思います♪
RTB&コメントありがとうございます。
>初めて観た時は何もかも感動&驚きだったのですが
>改めてDVDで観ると、あれれ?って思うところも(^_^;)
そうなんです、私も「およよ?」と思ったところが。画像が荒い、っていうのが一番辛いです。
昔はみなあんな画像だったのですかね。
初期スターウォーズみたいにデジタルリマスター版作らないとだめでしょうか。
ポイントは、CGに「抑えた演技」をさせることができるかどうかだと思います。
先日見たディズニー版の「南極物語」は、犬達の過剰な演技がかなり興醒めで…。
ハリウッドはどうもCGではやりすぎる嫌いがあるので、そこが一番の不安です。
僕はあの「くわっ!」と口を開く丸っこい奴が好きでしたね(^^;
続編が作られるのは大変嬉しいのは確かですが、一作目に思い入れがある場合、どうしても一作目以上の出来を期待してしまいますね・・・監督はダーククリスタルのファンなのだろうか、なんてことも気になります。
>「くわっ!」と口を開く丸っこい奴
って、犬と猫足したようなちびすけ!ですね。一番かわいいです。