Twelve Stops and Home(2006)/The Feeling
The Feelingはロンドン&周辺出身の5人組。美しいコーラスとメロディを持つ、正統派ブリティッシュ・ポップ。日本で流行ってた気配は感じられませんが、本国ではいくつかシングルがチャート入りしています。デビュー前はヒットしたPOPソングを演奏するショー・バンドだったそうです。明るくキャッチーなコーラスやシンプルなメロディライン、ストレートの様でいてちょっとひねくれたラブソングは、ELOやBeatles、エルトン・ジョンといった元祖ポップ殿堂の血を引いたぴっかぴかのブリット・ポップ後継者。
このThe Feelingも正統派ブリット・ポップの法則に則り、ヴィジュアルは決して販売戦略の要素とはなりえません(個人的主観・・・)。
メンバー左から
Kevin Jeremiah - guitar & backing vocals
Paul Stewart - drums
Dan Gillespie Sells - vocals & guitar
Richard Jones - bass & backing vocals
Ciaran Jeremiah - keyboards & backing vocals
1曲目「Sewn」は少々物悲しい、でも印象に残るサビのヒット曲。私思うんですけど英国人て「Danny Boy♪」って情緒溢れるメロディに乗せて歌われると弱いんではないかしらん。かの有名なアイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」(絶対聞いたことあるはずですよ・・)のオリジナル曲名はDanny Boy。Danny Boyとは年下の男性(特に息子くらいの年)への親しみを込めた呼びかけ、のニュアンスですかね・・・
2曲目からは、明るいPOPソング連発って感じです。どの曲もコーラスが本当に素敵で、ヴォーカルがクリアで単語が聞き取りやすい。使っている言葉も単純明快なんですけど。まさにPOP王道だわ・・・
しかし最後の曲「Blue Picadelly」でやられたんですね、私は。シングル曲はどれもPOPでキャッチ-、これはこれで素晴らしい。でもこの「Blue Piccadilly」と、その後に途切れず続くHidden Track「Miss You」は、このバンドが、あるいはこのバンドのソングライターが只者でないことを確信させる名曲でした。「Blue Piccadilly」は「ブルー・ピカデリーに乗って郊外へ行こう」(ブルー・ピカデリーって何よ?地下鉄青のピカデリー線?誰か教えて)と歌う、ビリー・ジョエルの初期アルバムを髣髴とさせるドラマティックなバラード。グラスをカテラリーで叩いて皆でtime up!time up!の騒音の後に続く「Miss You」は・・・ピアノのイントロで始まる、まるで私信のように一つ一つの言葉がダイレクトに心に響く名曲です。
またアルバムタイトルTwelve Stops and Homeは、ヴォーカルのDanが都心から地下鉄ピカデリー線で家に帰るときの駅数だそうで。ピカデリー線好きなんですねえ・・・
ということで"Miss You"和訳です。本当にただのラブソングなんですけどね・・・それも未練たっぷりの。
"Miss You"
Everyone knows it,
can you deny it?
I was the only one for you
Everyone knows it
'cause we couldn't hide it
Nobody else got close it's true
my love was stronger than you think,
so much stronger and now I've had a dream.
I hope you know that I miss you
and I wonder where you've been,
and I wonder who you've seen,
and I hope that he's a friend.
誰もが知っていた
君は否定できるのかい?
君には僕しかいないって
だって隠しきれる物じゃなかったから
誰も僕達たちほど親密にはなれなかっただろう
君が思うより僕は君を愛していた
君が思うよりもっと強く愛していた
僕は夢想してみる
今でも君を愛しているって君が知っていたら
僕は考えてみる
君が今何処にいて、誰と会っているのか
彼は友人だといい
Do I miss you? Yeah
Do I miss you? Yeah
Well I wonder where you've been
and I hope youre with a friend.
僕が君を今でも思っているかって?もちろん
君は今何処にいて、誰と会っているんだろう
君が一緒にいるのは友人だといい
Everyone knows it
so dont you deny it;
we had it all layed out for two.
Everyone knows it
'cause we couldn't hide it;
I was the sea and the sky as you.
誰もが知っていた
だから否定しないでくれるかい
僕たちはずっと共に生きていくはずだった
誰もが知っていた
だって隠しきれる物じゃなかったから
僕は海、君は空だった
All of a sudden,
the wind just change direction,
and that big black cloud came rolling in.
突然風向きが変り
大きな暗雲が現れる
I hope you know that I miss you
and I wonder where you've been,
and I wonder who you've seen,
and I hope that he's a friend.
Do I miss you? Yeah
Do I miss you? Yeah (yes I do)
I wonder who you've seen
and I hope that he's a friend..
今でも君を愛しているって君が知っていたら
僕は考えてみる
君が今何処にいて、誰と会っているのか
彼は友人だといい
僕が君を今でも思っているかって?もちろん
君は今何処にいて、誰と会っているんだろう
君が一緒にいるのは友人だといい
いやあ訳すと本当に未練たっぷりな歌です・・・
ほとんどピアノとヴォーカルだけの弾き語りなんですが、これが妙に説得力があります。ソングライティングとヴォーカルの力量なんでしょうね。ナチュラルな音のピアノも素晴らしくて。最後にピアノのペダルの音が「ぺこっ」って入っちゃってるのですが、これもまたいいです。
私の購入したCDはジャケットがメンバー写真のヤツ。これがなんだか素人っぽいデザインで・・・中にはメンバー体操座りで集合写真(笑)。なんちゅうセンスだって思ってましたが、デザイン・ディレクションはThe Feelingの文字発見。納得しました・・・自主制作版かおい!さすがにメンバー写真じゃないバージョンも出回っております。
PVは最初に見たのがメンバーが下手な演技でギャングを演ずる「Love It When You Call」だったので、ああこりゃダメだ・・・と拒否してしまいましたが、「Sewn」「Fill My Little World」と見てみるとなかなかいいかも・・・ヴォーカルのDanがちょっと妙なポーカーフェイスなんですが、どう見てもお笑い系の印象なんですね。ヘタレ系というか。だからちょっとコミカルなPVはイメージに合っていて、良い出来です。曲の内容は無視で変な紐の集団に襲われる「Sewn」なんて、シュールでSFで、楽しいです。満員の地下鉄で揉まれる「Never Be Lonely」はヘタレなビジネスマンのイメージが似合いすぎ。しかしベースの人、不思議な顔してます。研ナオコ系とでも形容しますか・・・(写真右から2番目)
紐に襲われるPV:Sewn
The Feelingはロンドン&周辺出身の5人組。美しいコーラスとメロディを持つ、正統派ブリティッシュ・ポップ。日本で流行ってた気配は感じられませんが、本国ではいくつかシングルがチャート入りしています。デビュー前はヒットしたPOPソングを演奏するショー・バンドだったそうです。明るくキャッチーなコーラスやシンプルなメロディライン、ストレートの様でいてちょっとひねくれたラブソングは、ELOやBeatles、エルトン・ジョンといった元祖ポップ殿堂の血を引いたぴっかぴかのブリット・ポップ後継者。
このThe Feelingも正統派ブリット・ポップの法則に則り、ヴィジュアルは決して販売戦略の要素とはなりえません(個人的主観・・・)。
メンバー左から
Kevin Jeremiah - guitar & backing vocals
Paul Stewart - drums
Dan Gillespie Sells - vocals & guitar
Richard Jones - bass & backing vocals
Ciaran Jeremiah - keyboards & backing vocals
1曲目「Sewn」は少々物悲しい、でも印象に残るサビのヒット曲。私思うんですけど英国人て「Danny Boy♪」って情緒溢れるメロディに乗せて歌われると弱いんではないかしらん。かの有名なアイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」(絶対聞いたことあるはずですよ・・)のオリジナル曲名はDanny Boy。Danny Boyとは年下の男性(特に息子くらいの年)への親しみを込めた呼びかけ、のニュアンスですかね・・・
2曲目からは、明るいPOPソング連発って感じです。どの曲もコーラスが本当に素敵で、ヴォーカルがクリアで単語が聞き取りやすい。使っている言葉も単純明快なんですけど。まさにPOP王道だわ・・・
しかし最後の曲「Blue Picadelly」でやられたんですね、私は。シングル曲はどれもPOPでキャッチ-、これはこれで素晴らしい。でもこの「Blue Piccadilly」と、その後に途切れず続くHidden Track「Miss You」は、このバンドが、あるいはこのバンドのソングライターが只者でないことを確信させる名曲でした。「Blue Piccadilly」は「ブルー・ピカデリーに乗って郊外へ行こう」(ブルー・ピカデリーって何よ?地下鉄青のピカデリー線?誰か教えて)と歌う、ビリー・ジョエルの初期アルバムを髣髴とさせるドラマティックなバラード。グラスをカテラリーで叩いて皆でtime up!time up!の騒音の後に続く「Miss You」は・・・ピアノのイントロで始まる、まるで私信のように一つ一つの言葉がダイレクトに心に響く名曲です。
またアルバムタイトルTwelve Stops and Homeは、ヴォーカルのDanが都心から地下鉄ピカデリー線で家に帰るときの駅数だそうで。ピカデリー線好きなんですねえ・・・
ということで"Miss You"和訳です。本当にただのラブソングなんですけどね・・・それも未練たっぷりの。
"Miss You"
Everyone knows it,
can you deny it?
I was the only one for you
Everyone knows it
'cause we couldn't hide it
Nobody else got close it's true
my love was stronger than you think,
so much stronger and now I've had a dream.
I hope you know that I miss you
and I wonder where you've been,
and I wonder who you've seen,
and I hope that he's a friend.
誰もが知っていた
君は否定できるのかい?
君には僕しかいないって
だって隠しきれる物じゃなかったから
誰も僕達たちほど親密にはなれなかっただろう
君が思うより僕は君を愛していた
君が思うよりもっと強く愛していた
僕は夢想してみる
今でも君を愛しているって君が知っていたら
僕は考えてみる
君が今何処にいて、誰と会っているのか
彼は友人だといい
Do I miss you? Yeah
Do I miss you? Yeah
Well I wonder where you've been
and I hope youre with a friend.
僕が君を今でも思っているかって?もちろん
君は今何処にいて、誰と会っているんだろう
君が一緒にいるのは友人だといい
Everyone knows it
so dont you deny it;
we had it all layed out for two.
Everyone knows it
'cause we couldn't hide it;
I was the sea and the sky as you.
誰もが知っていた
だから否定しないでくれるかい
僕たちはずっと共に生きていくはずだった
誰もが知っていた
だって隠しきれる物じゃなかったから
僕は海、君は空だった
All of a sudden,
the wind just change direction,
and that big black cloud came rolling in.
突然風向きが変り
大きな暗雲が現れる
I hope you know that I miss you
and I wonder where you've been,
and I wonder who you've seen,
and I hope that he's a friend.
Do I miss you? Yeah
Do I miss you? Yeah (yes I do)
I wonder who you've seen
and I hope that he's a friend..
今でも君を愛しているって君が知っていたら
僕は考えてみる
君が今何処にいて、誰と会っているのか
彼は友人だといい
僕が君を今でも思っているかって?もちろん
君は今何処にいて、誰と会っているんだろう
君が一緒にいるのは友人だといい
いやあ訳すと本当に未練たっぷりな歌です・・・
ほとんどピアノとヴォーカルだけの弾き語りなんですが、これが妙に説得力があります。ソングライティングとヴォーカルの力量なんでしょうね。ナチュラルな音のピアノも素晴らしくて。最後にピアノのペダルの音が「ぺこっ」って入っちゃってるのですが、これもまたいいです。
私の購入したCDはジャケットがメンバー写真のヤツ。これがなんだか素人っぽいデザインで・・・中にはメンバー体操座りで集合写真(笑)。なんちゅうセンスだって思ってましたが、デザイン・ディレクションはThe Feelingの文字発見。納得しました・・・自主制作版かおい!さすがにメンバー写真じゃないバージョンも出回っております。
PVは最初に見たのがメンバーが下手な演技でギャングを演ずる「Love It When You Call」だったので、ああこりゃダメだ・・・と拒否してしまいましたが、「Sewn」「Fill My Little World」と見てみるとなかなかいいかも・・・ヴォーカルのDanがちょっと妙なポーカーフェイスなんですが、どう見てもお笑い系の印象なんですね。ヘタレ系というか。だからちょっとコミカルなPVはイメージに合っていて、良い出来です。曲の内容は無視で変な紐の集団に襲われる「Sewn」なんて、シュールでSFで、楽しいです。満員の地下鉄で揉まれる「Never Be Lonely」はヘタレなビジネスマンのイメージが似合いすぎ。しかしベースの人、不思議な顔してます。研ナオコ系とでも形容しますか・・・(写真右から2番目)
紐に襲われるPV:Sewn
こんにちはです。
この人たちって日本でもそこそこ売れてたよ?
大ヒットとまでは行かないけど。
たしか去年サマソニにも来たのでは?
一度聞いたら耳に残っちゃう曲ですね。
そこそこ流行ってましたか?本当ですか~?全然聞きませんでしたけど、有線でも。ていうか私が浦島太郎状態なんですねきっと。
日本版はさすがにメンバー写真じゃないジャケットですね・・・賢い選択だ。
>日本版はさすがにメンバー写真じゃないジャケット
それも見てみたいかも。
歌詞和訳、ばりばりラブソングですがな?
これにやられたって、もしかして個人的マターが関係してます?
違っていたらゴメンです・・・
>歌詞和訳、ばりばりラブソングですがな?
>これにやられたって、もしかして個人的マターが関係してます?
個人的マターって・・なんのこと?(とぼける)
そんなこと個人的なことは聞かないで下さい~(涙)
たぶん、推測ですがこの歌、作った人のそれこそ「個人的マター」な曲だと思いますよ、
この妙ななまなましさは・・・・!
聞くべし!
YOUTUBEで上から順にいろいろ聴きました。すごく好きです。。
正統派ブリットポップの法則!!思い当たるバンドが多々あり、ウケました。
MIKAに戻ったのですね、ヘッダーというのか上の部分。このブログで初めて知ったアーティストですが、あの強烈なメロディーがたま~に聴きたくなります。またいろいろ紹介してください♪
ええでしょThe Feeling。コーラスが特に。アルバムもええですよ。
>正統派ブリットポップの法則!!
>思い当たるバンドが多々あり、ウケました。
いや~このバンドもルックスが悪いわけではないのですが、いまいちかっこよくないといいますか・・・
個人的に「正統派ブリットポップ法則」として上げたいのは
・服のセンスが悪い。
・PVに意味不明なものが多い
・見た目が「うむむ~」な方が多い
・ゲイの方が多い
ってところでしょうか・・・
MIKAも間違いなくあてはまるかも(小声)~
20日はMIKA日本発売記念日なんですよ。
>またいろいろ紹介してください♪
そういわれると非常に嬉しいです!頑張ります。
ストレートで面白いです。私の意見では、「フツーにクスリを愛用している人が多い」も入ります。
PVはほとんど見たことないんです。
数年前プラシーボが好きだったのですが、このブログでPVを見て衝撃うけました・・・ヤバイ系ですよね、PV見る限り。本国ではこのイメージなんでしょうか。純粋に音楽だけきいてるのとは、違いますね~!
MIKAは日本語では「ミカ」と紹介されていますね。イギリスでもそう読むのでしょうか。ニュージーランドなら「マイカ」だろうなあ・・・など、名前を読むたびにちらっと思い浮かべてしまいます。
>「フツーにクスリを愛用している人が多い」
そうなんですか~!この方たちはどうなんでしょ?判りません・・・しかし薬は良くありませんね~脳細胞やられますからね~
PVって、お気に入りの曲でも、その曲の解釈を広げてくれる時や、PVが面白くて曲も好きになってしまったりする時があります。
>ヤバイ系ですよね、
>本国ではこのイメージなんでしょうか。
みたいですよ。ヤバイ系。それもかなり。
PLACEBOは強烈ですね。Bruise PristineのPVは2度目みるのに勇気がいりました!気持ち悪い!
ところでブライアンはスキンヘッドになっちゃいましたよ、最近。スキンヘッドでお化粧って、マネキンみたいで怖い。
MIKAは、日本ではミーカって書いてある記事もありました。ミカに統一されたんでしょうか。UKのラジオでは「ミィカ」「ミィーカ」って発音でした。NZ読みではマイカなんですね、面白いです。
ではでは