ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

血と鉄の王座:ゲーム・オブ・スローンズ(2011~)

2014-01-24 23:15:51 | 映画:ショーン・ビーン
Game of Thrones

HBO制作、7つの高貴な家系の権力と愛をめぐる壮大な物語。原作はジョージ・R・R・マーティン。

架空の王国を舞台にしダーク・ファンタジーの要素もあるが、中心は硬派の中世アクションドラマで、明らかに子供向けではないね・・・第1章は北部を統治するスターク家を中心に王都をめぐる陰謀を、第2章は王亡き後の戦乱状態を。第2章はファンタジー要素がやや増えてくる。大人向けなのでグロいしエロいし辛いし暗いし。第1章の主役はショーン・ビーンの演ずるエダード・スターク。ロード・オブ・ザ・リングのボロミアが生きておったらこんな感じか!なキャラ。しかしショーンファンは不安に思うのだ、「この人・・・きっと死ぬんだ・・・」この悲しい習性はなんとかならんのか。映画並みに制作費がかかりそうな中世バックグラウンドのファンタジーというカテゴリはHBOじゃなきゃこれほど豪華な作品は作れなかったかも。しかし結果はオンライン放映ではサーバが落ちるほどの人気だった。そのニュースを見た時は「あのショーン・ビーンが主役のドラマがニュースになるほどの異常な視聴率なんて・・・」と号泣したぐらいだ(嘘)。

登場人物が多く人間関係が複雑かつ固有名詞が多いので、いち早くアメリカ版DVDを買った私は1回見てもストーリーの複雑な部分についていけず(それでも相当面白かったけど)、日本でレンタル始まってから見直してみてそれでも難しかったのでDVDの家系図を見ながら見てWIKI読んでやっと理解した。しかしこの難解さが物語に深みとリアリティを与えている事は間違いない。指輪物語をもっと血なま臭く人間臭く、ファンタジー要素を10分の1にした感じ。
でも映画並みの、いや下手な映画よりずっと素晴らしいクオリティなのである。英国俳優を贅沢に使い、予測できない展開と複雑な枝葉を回収していく緻密なストーリー構成、濃厚な人間ドラマとリアル過ぎる戦闘アクション、そしていい塩梅に控え目でアクセント的なファンタジー要素。第2章では何度も泣かされたし。原作は読んでいないが原作が面白くなければここまで面白いシリーズは作れないだろうし、一人ひとりのキャラクターが魅力的なのは原作の力なのだろう。面白すぎて回が終わるごとに「次はどうなる!」と気になって仕事も手に着かない状態。このドラマではたくさんの登場人物が出てくるが、どのキャラも本当に魅力的で印象的で、そこがこのドラマの凄い所!特にピーター・ディングレイジの演ずるティリオンは魅力的なキャラで、彼はこのドラマでエミー賞とゴールデングローブ賞を取っている。

興味があっても見てない人は見るべきエピック・ドラマ。


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1 コメント

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引っ越ししました (nbm)
2014-02-12 16:58:51
たいへんご無沙汰しております。nbmです。
この度、LOVELOG閉鎖につき
ブログのお引越しをしまして、そのお知らせに参りました。

『Game of Thrones』って、架空の国のお話だったのですね。
史実を元に作られている作品だと思い込んでいました。
エロいという噂は聞いていたのですが(苦笑)
しっかり作られているようですね。
昨今は、映画さえもなかなか観られずにいるもので
何シリーズにもなるドラマとなると手を出すのを臆してしまいます。
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