<ポンタの東北紀行 第三回(平泉・中尊寺)>
午前中に気仙沼の被災地を車で回ってもらい、今日は仙台に夕方までに入ればいい状態になった。途中一ノ関を通るので被災地で亡くなった方のご冥福を祈る意味も含めて、急遽中尊寺にお参りに行くことにした。
一ノ関駅からはJR東北本線で盛岡方面に2駅の平泉駅に行くか、一ノ関駅前からタクシーでも3000円ぐらいでいける。
[世界遺産認定を受けて、新しく改装したJR平泉駅。]
新しくなった平泉駅前からは徒歩で約20分、市内循環バスで10分ほどで参道の入口に着く。参道の登り口から200mほどは登攀用のロープがあるほど急な坂道で前日降った雪が残っていて結構大変だった。
[中尊寺の参道入り口]
[足の悪い人などのために、車で急坂の終わる地点までいけるようになっている。]
最初の急坂が終われば、あとはそれほど坂はきつくない。参道の途中にいくつかお堂があり、せっかくなので一つ一つお参りしながら本堂に向かう。
[急坂を過ぎれば、なだらかな杉木立の参道が続く…]
[途中にある見晴らし台からは、素晴らしい景色が広がっていた。今日は風もなく、あまり寒さは感じない。]
[雪の中の弁慶堂…風情があっていい感じでした。]
いくつかのお堂を越えていくと、右手に中尊寺本堂の門が現れる。門をくぐると松の前庭を携えた立派な本堂が現れた。
[中尊寺本堂の正門]
[力強い屋根の形と松の優しい中庭がマッチして、非常に美しい本堂だ。震災で亡くなった方々のご冥福を心からお祈りしてきました。]
[同じく中庭には獅子脅しと鐘つき堂がバランス良く配置されていた。]
本堂を過ぎて、峰薬師堂・不動堂・大日堂・阿弥陀堂などを回ると有名な金色堂がようやく現れる。ただ、外から見えるのはコンクリート製の覆堂で本当の金色堂は覆堂の中にあるため外からは見ることはできない。
[金色堂は撮影不可なので写真はないが、上屋根を除いてすべて金箔と瑠璃で装飾された仏像とお堂はさすがに美しい。]
金色堂の隣には中尊寺と縁の深い松尾芭蕉の銅像があり、その奥に旧来金色堂を覆っていた木造の旧覆堂があった。
[現在のコンクリートの覆堂よりも断然風情があっていいのになぁ…などと思うのはポンタだけか…(^_^;)]
ここで参道はUターンしてもとに戻ると、そこには重要文化財の立派な野外能楽殿を持っている白山神社の鳥居が目に入って来た。
[国の重文になる前までは、能の名家野村一門の練習場としても使われていたという。]
[現在でも年に1回、この屋外舞台で野村一門の能が演じられているとの事。]
[150年以上の歴史の重みを感じる舞台だ。]
白山神社にもお参りをして中尊寺の参道の戻ると、ちょうど金色堂の前にあたる中庭のような場所は雪景色の中庭のようで本当にきれいだった。
[石灯籠に雪が積もり、立派な和風庭園。本当にいいタイミングできたなぁ…]
帰り道の参道脇にお蕎麦屋さんを見つけたので、さっそく門前ソバ?をいただいて、仙台に向かうことにした。
中尊寺は初めて訪れたが、杉木立の参道も威厳があり、風光明媚で立派なお堂が沢山あるなかなかいいお寺だった。ポンタ的には金色堂よりも本堂がやはり一番良かったかな。(^O^)/