日常のことばたち

時々落ち込むこともあるけれど、いまを生きるんだ。

朝起きたら、19人心肺停止状態だった。

2016-07-26 22:52:08 | 日常
朝6時にタイマーでテレビがつくように設定してある。

今朝はまどろみの中、けたたましい声とともに、凄惨な事件の報道があった。

しばらくのまどろみの中、何度も聞くキーワード。

「19人心肺停止」「午前2時ごろ」「相模原市」「障害者施設」「刃物を持った男」

6時48分ごろ、ようやくベッドから起き上がり、ニュースを直視する。

ちなみにいつも家を出る時間は6時50分。

慌てて出勤の用意をしつつ、ニュースの意味を知る。

頭によぎったのは、

「ひとりで」「19人(+重傷者)を」「首(頸動脈)か?」「津山事件(三十人殺し)の再来」「八つ墓村」

などのワード。

目から入る情報と、頭で整理する情報で、いっぱいいっぱいの中、自宅を出ました。

時間が経つにつれて、犯人の出頭、供述、凶器、前兆、前科などが明らかになっていった。

なんか、すごく気持ちが落ち込んでしまった。

凄惨な事件。



タイムリーな話として、うちの障害者の兄も、もうすぐ施設でお世話になるという時期だった。

施設でお世話になることに対して、

「大丈夫かな?」

この「大丈夫かな?」には、いろんな想いがあって、ひとつは兄の気持ち。

今までデイサービスなどでお世話になっていたけど、それが施設に入ることで変わる生活に対して、不安じゃないだろうか?

ふたつめは、両親の気持ち。

今まで兄は家にいて、それは介護は大変だけど、急にいなくなって、話しかける相手がひとり減るのだ。

みっつめは、私の気持ち。

施設は、自宅にいる家族から見えないところでの生活で、暴力とか虐待とか無いだろうか?と思っていた。

面会や、一時帰宅などはできるだろうけど…。



そんな時に今回の事件。

あまりにも闇が深い。

指揮隊、消防隊、救急隊、救助隊も

「あまりに悲惨な状況に絶句」

とニュースにある。

おそらく、血だらけで助けを求める声の中、生命を救うために「トリアージ」が行われたのだろう。

こうやって書いていると、悲しくなって、涙が滲んできた。

亡くなられた方々のご冥福を祈ることしかできないのか。

重傷の方々の回復を祈ることしかできないのか。

自分は、なんて無力なんだ…。