大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

スタートです

2010年04月03日 | 児童デイサービス
新しい年度、新しいメンバーで出発。
 忘れないうちに、運転しながら考えたこと、分かったをメモ程度に書き留めておきます。

 昨日は検査・相談で来所されたスタッフのHさんのお孫さんも「ばあちゃん」と一緒に参加。Yuちゃんが関心を持ち、午後から折り紙をするという約束をしていましたが、公園で遊ぶという話が出てきて約束を反故(ほご)にしました。(後になって分かったこと)それで猛烈に怒ったYuちゃんがしつこく追いかけまわし泣かしてしまいました。泣いてもやみません。その理由をしっかり聞きとってくれたのがスタッフのTさんでした。根気よくじっくり聞いてもらいYuちゃんの気持ちもおさまって仲直り。「聞く力」が大切だと言われれますが、さすがです。障害児入所施設での経験や姿を見ました。これからが楽しみです。

 この3人組は喧嘩友だちです。初参加のMくんはおとなしい子だと思っていたら何の何の。部屋の中では時々壮絶なバトルを展開。
 しかし、砂場で大いに盛り上げてくれたのがアメリカ帰りのNさん。向こうでとった心理の資格は日本では何の役にも立たないそうですが、経験は十分に生かされているようです。子どもたちと盛り上げた砂に棒を立てて、棒が唐黷ネいように砂を削って遊ぶあそびに「子ども心」で付き合ってくれました。付き合い方が「専門職」としての仕事ぶりをうかがわせてくれました。
 一対一の臨床場面での「専門的」な仕事と、ぽぽろのような集団による生活場面での仕事(私はまだ未確立だが高い「専門性」が必要とされる仕事だと自負している)をどう結び付けるのか、このテーマは私たちにとっても大切な課題です。色々教えてください。

 面と向かってはなかなかおしゃべりが苦手な子どもたち。
 ある新聞に立教大学の精神科医の鍋田教授が不登校やひきこもる子への「立ち直りをどう支えるか」と聞かれ、こう書いていました。「「面東ゥの良い近所のお兄さん・お姉さん」のような支援者が、安心感を与えながら、対面でなく、横並びでいろんな体験をともにすることもいいと思います」と。
 私はぽぽろに来る「自尊感情」が傷けられている子らとの付き合いでは、面と向かうよりは遊びながら「横並び」で語り合う接し方がとても大事であるということをヤンボラたちから学びました。




 この子らはぽぽろ大東から応援に来てくれたHさんとあそび転げていました。
 子どもら4人が力関係では上に立って、Hさんが追いかけっこで「まいったまいった」とじょうずに下手に出たのがよかったんですね。
 そんなこんなで、あちこちであそびの輪ができました。
 Maくんは周辺参加でしたが。


 Koちゃんはこの日も朝から「綿あめ」。しかし、この日は朝からは許しません。
 おやつの時間にするということで押し通しました。「2時になってから」と言ったときにチラッとKoちゃんは時計を見ました。それなのに、私は紙に書いて示そうとしました。すぐに破ります。もう一度しつこく「ごご2じ わたあめ」と書きました。猛烈に怒って破りました。
 この日、Koちゃんは途中で時々思い出しては少し駄々をこねたりしてましたが、すぐに気持ちを立て直してあそびながら2時まで待つことができました。えらかったよね。
 それにしても、あとで反省したことがあります。時計をちらっと見ていたのに紙に書いて納得させようとした私の浅はかさよ。気持ちの中で納めようとしているKoちゃんに対して、紙に書いたら余計に思いださせるではないですか。そんな気はさらさらありませんでしたが、このことから尚さら何にでも「視覚支援」がいいわけではない、逆効果にもなるのだということを。