大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

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Riくんのプール記念日

2010年07月24日 | 児童デイサービス
 今日はRiくんの「ぽぽろプール入水記念日」でした。

 府立高校から新採者の方お二人が社会体験研修で来所。記念すべき日に立ち合えて幸せですねとお伝えしました。
 茨木のとんぼ作業所から研修で来られているKuさんには時々一人遊びに入ったRiくんの横についていただいています。入水のきっかけをつくろうとそれぞれが声かけをするのですが、記念すべき行動のきっかけをつくったのもKuさんの何回目かの「プール入ろうか?」の一言。

 去年は確かタライか小プールどまりでした。あの手この手をつくしましたが、ほとんど入っていません。

 私たちの確信は彼は絶対に入りたいと思っているに違いないということ。
 しかし、絶対に無理強いはしない、きっかけをつくっていこうという姿勢で臨みました。
 特に、近頃はうるさい中に入っていくのは苦手だろうから早めに或いは一番に入れてみようと話していたところです。
 今日はたまたま家庭の事情で一番に到着して、プレールームも一人天下を満喫。(確かに出遅れた日はプレールームには入りにくいようだ。彼に限らず遅れた子は身体も心もエンジンがかかるのが遅いのですね。)

 この日は「早食い」のAtuくんとHaくんが待ちきれず12時半には入水。Riくんが声をかけられたのは三番手でした。

 彼の中では葛藤を乗り越え「行きたい!行くぞ!」という気持ちが爆発寸前だったのでしょう。声をかけられるやいなや待ってましたとばかりに階段をかけおり、ズボンとTシャツを脱いで最後の一枚にも手をかけました。おっと「パンツは脱がなくていいよ」で、おもむろに小プールから順に入り、とうとう大きいプールにもドボン。
 いつもなら何か手に「心の杖」になる物を持っている彼ですが、水は彼の心も開放し、騒がしいのもへっちゃら、友だちと一緒に楽しめる時間をたっぷり与えてくれたようです。

 嬉しくなったKoさんが携帯カメラをかしゃかしゃやったので記念日特集となりました。
 一番乗りで入水したお二人さんは一番にぎやかな面々ですが、いつも暴れまくるといなくなるRiくんのこの日の姿を見て何と思ったでしょうか?自分の気持ちを傷つけられることにはとても敏感な彼らが、少しずつ友だちの気持ちを受け止め折り合いをつけたり、気持ちをコントロールしようとしている姿見え隠れするこの頃ですが、長い目で見守っているところです。














 プールのアトの穏やかなひととき。
 いっぱい遊んだ子どもたちは友だち同士仲良しでした。
 すすんでおやつの準備をしたり、本日のお弁当がわりの唯一の食料をパリャ叶Hべたりお茶を一杯飲んだり、食べたことのないビスケットを食べたり、…色々な発見がありました。Riくんも初めて友だちの中で(いつも少しはずれたところにいた)おやつを嬉しそうに食べました。