大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

療育で大事にしたいことは 

2009年10月14日 | 児童デイサービス
第2・4金曜日はドレミファ教室。
この日は、常連さんが3組お休みで、Dくん、Sくん2組の親子の参加でした。

先週、目覚しい成長を見せつけてくれたSくん。
お母さんの話によると、この日のSくん、少し腰が重かったようです。
「(Sくんの大好きな)電車乗るよー」
と言っても動かない・・・
しかしexclamation2exclamation2「Dくんが待ってるよー」の声で、さっと準備を始めたそうです。Sくんにとっては憧れのお兄ちゃんDくんなのです。
お母さん曰く、「Dくんスイッチが入った」そうです。meromero2

憧れの気持ちってとても素敵ですよね。

9月27日のブログより
「お友だちにあこがれたり、対抗心を燃やしたり、自信が揺らいでふざけたり、待てなくてぶつかり合ったり等…遊びの中で受け止め、一人ひとり、一つひとつの局面でできるだけ丁寧に関わりたいと思っています。」



この日のリズムあそびは、(リトミックというと少し気がひけますので、リズムあそびと言っています)セミやとんぼ、まつぼっくりです。
子どもたちの声や、姿からこの3つを取り入れました。
音楽に合わせて、体を動かします。
楽しくが基本です。
downdownおかあさんゼミや、スタッフとんぼ、Sくんぜみを捕まえました。
Dくん、大はりきり。「待て待てーexclamation2おりゃおりゃーexclamation2exclamation2





その後は、まつぼっくりを木から落とせー、木を揺らせー、くすぐれー、落ちたまつぼっくりを拾えーexclamation2


この手作りまつぼっくり、直前のスタッフの打ち合わせで急遽、作ろうということになり、見た目はなんだかwink・・・・・・







じゃがいもeq

Dくんは、「これ、じゃがいもじゃーん」と笑ってましたが、しっかりとまつぼっくりにみたてて遊んでくれました。

まつぼっくり転がし大会、まつぼっくり玉入れもしました。





二人とも、違うあそびからなかなか切り換えられずに・・・なんてこともありましたが、楽しそうだなと思うとこの通り、今まで遊んでたものには振り向きもせず、参加します。
お母さん方が、温かく見守ってくださったおかげです。smile
そして、積極的に子どもたちと一緒に輪の中に入ってくださってありがとうございます。
注意をしたり叱って、渋々参加するというのは、本当の参加ではないと私たちは思っています。
自分の力で輪の中に入る、遊んでいたものを置き、切り換えて参加する、どんなに刺激物があっても、「おもしろそうだな」「この人が誘ってくれるんだから、やってみようかな」という気持ちが大事です。
そういう力right自己コントロールする力をぽぽろではつけてもらいたいなあと思っています。
目に見えにくい力ではありますが、とても大切な力です。

Sくんのお母さんの感想「私も楽しかったですnikokirakira」との事で、私たちもとても嬉しく思いました。
お母さん方にとっても息抜きの場、相談の場、楽しめる場になったらいいなと思っています。





今日のヒーロー

2009年10月12日 | 児童デイサービス
この日のハイライトは何と言ってもHaくんのスケーター。朝の自由あそびの時間帯のことだ。

 Haくんがスケーターに目をとめたときにはまだ4~5人しか来ていなかった。プレールームは広々として、“挑戦”してみるには丁度よい状況だった。
 唐黷ススケーターを起こして、彼はぽぽろで初めてスケーターを漕ごうとしていた。恐らく見よう見まねの動作だろう。しかし、スケーターに片足を乗せもう一方の片足で漕ぎ、前に進めながら両手で舵を取るというのは難しい動作だ。


 片足を蹴って漕いでみる…、前に進む、フムフム…。もう一回蹴る。まっすぐにすすむスケーターはそのまま壁にぶつかって止まる。むつかしいな…、と少し顔を傾げる感じで、床にスケーターを放る。また、起こして蹴る、また壁にぶつかる。今度は、ハンドルを持ち上げて方向転換してまた直線にすすむ。また壁にぶつかる。
 スタッフみんなが黙ってこの光景を見守っている。スケーターを放って離れたHaくんに、かけ声が飛ぶ。「Haくん、すごーい、もう一回!!」再挑戦だ。
 今度は友だちが転々と方々で遊んでいる中を漕いで進む。あっ、危ない!!ぶつかりそうになるところを、スイーッと避けて進む。やった!曲がった!!彼の中でも、ムムム…フムフム…とつぶやいているのかどうか分からないが、今度は壁にぶつかりそうになる!とすると、スルーッと舵をきって円を描いた。やった!それから彼はスイスイとプレールームを円を描いてスケーターを漕いで進む。
 何回か回ってスケーターを床に置いたときにスタッフの大きな拍手!!自閉症の子どもたちは、「やったー!」と跳び上がるほど共感の喜びを表すことは少ないが、彼は確かにスタッフの喜びに応えて一瞬、こちらを一べつした。

 彼の中では友だちがスイスイと乗りこなすスケーターへの興味や憧れのようなものがあったに違いない。その素振りさえ見せなかったのに、この日はスケーターを乗り回す友だちもいなく、がら空きだったこともあるかもしれない。こんな時に決まってドラマが起きるのだ。ムクムクと「やってみようかな?」という気持ちがわき上がったのに違いない。
 おめでとう、Haくん。そして、ホントに温かく辛抱強く固唾をのんで見守ってくれたぽぽろのスタッフに、ありがとう。


 さて、少しいつもの時間よりも遅れて始まった♪「うたってドンドン」。「おばけごっこ」でスタートしたもののみんな今ひとつ乗ってきません。


 運動会が終わったばっかりです。頑張ったので少し疲れが見えます。プレッシャーから開放されゆったりのんびりさせてよというみんなの気持ちが見え隠れするのです。こんな時は無理しません。「よーし、今日は自由に遊んでいいよ!のんびりしよう!」ということで、めいめいがのんびり好きなことをして遊びました。

 Yoくんはキャッチボールが上手だったね。今日も背高のっぽのヤンボラOくんに首ったけ。灯台の上から見下ろすと世界が違って見えるよね。


 食後のひととき。Moちゃんは両手に花ならぬイケメンに挟まれ、ワクワクドキドキの一日でした。ラブレターも書いていたかな?


 ヤンボラのTさんとKちゃん。「関係性は専門性を乗り越える」。2人は大の「仲良し」です。この日の初めてのお弁当「介護」。Kちゃんちゃんと食べてますねぇ。Tさんも落ち着いていますねぇ。この2人にもドラマがあったんだよね。


 午後からはおっちゃんはMoちゃん曰く“出張”です。
 楽しい公園遊びだったようですね。





 出張というのはホントです。おっちゃんは大障教50周年記念のうたごえで歌った創作組曲『だいすき笑顔』について、曲の成り立ちと曲に込められた教職員・組合員のねがいについて語って欲しいという要請に応えて、大阪市立視覚特別支援(盲)学校へ出かけました。

 来年の正月に全国障害児学校・学級全国学習交流集会が大阪の地で開かれるそうです。全国から1,500人を集めるそうです。その時に、再びこの歌を若い教員の皆さんと一緒に歌うそうです。この日は合唱の練習日でした。私が抜けて人手が心配なぽぽろの学童のために市障教副委員長のOさんが午後から助っ人できてくれました。

 私にとっては絶対に忘れられない8編の曲。中でも「ここに光を」という曲を中心に話して欲しいということなので行かないわけにはいきません。この曲は私の尊敬する学生時代の1年先輩の向井さんの腰痛公務災害認定裁判のことを歌った曲です。
 彼は全国で初めて障害児学校の教員の腰痛を公務災害と認定させた裁判の勝利判決を聞くことなく、志半ばで心筋梗塞により亡くなりました。その時に教職員組合の専従役員をしていた私は彼の遺志を奥さんとともに引き継ぎ、仲間とともに裁判をたたかいました。彼が勤めていた富田林養護学校のたくさんのお母さん方が「拝啓 裁判長せんせい様」という題名に象徴されるように、子どもと教育への思いを向井さんの裁判勝利へのねがいに重ねて自分たちの経験とことばで手紙にして届けてくれました。
 私たちは、私たちの仕事による腰痛が公務災害として認められないような日本の社会(すすんだ北欧などに比べると介護労働者や家族への健康対策は20年遅れていると言われていた)を放置していて、子どもたちの介護者である家族、特に母親の健康が守れるはずがないという思いで、父母と一緒にたたかいました。そして、裁判を支援してくださった学者や研究者とともに介護者(障害児の場合は94%が母親)の健康調査にとりくみ社会問題にもしていきました。「親からの自立・子からの自立」「親も子もノーマライゼーションの実現を」というスローガンは、この中から生まれ、今も引き継がれています。ぽぽろの学童保育も親や家族のレスパイトケア(休息)という役割も担っています。「放課後型児童デイサービス」という全国一律の初の制度実現の可能性が切り開かれてきたいま、更に一緒に頑張りたいですね。

 というわけで、『ここに光を』という裁判の報告集の表紙には向井さんの遺影を抱いた奥さんとともに背広姿の若き日の私、15年前の姿が…。お願いされたこの日の話のために、ぽぽろに持参していました。
 
 ここからは余談です。この日の朝のことです。スタッフのSさんが髪の毛を引っ張ったMoちゃんに話していました。「髪を引っ張ると髪の毛が抜けるからやめてな!」と。丁度、その横を通った私にMoちゃんがまじめな顔をして言いました。「うらべさん、あのなワカメをいっぱい食べたらええねんで。」「はぁ~?…ナニ!ムムム、よし、Moちゃん待っときや!ええもん見せたるわ。」と持ち出したのが『ここに光を』でした。「どや!カッコええやろう?」とはしゃぐ私の横で、「ホンマヤ!」とばかりに表紙にじっと見入るMoちゃんでした。ひとしきり、この本の話題で盛り上がりました。今では「ここ(頭)に光が」当たり後光が差している私の変わり果てた頭にクスクス笑う姿があちこちにありました。

 「うらべくん、もっと遊ばなあかんで!」という向井さんの激励の言葉が私への遺言となりました。目に見えにくいが故に周りに理解されにくい腰痛とたたかい、病床でのたうちまわっていた向井さん。失われた健康と時間を取り戻すかのようにアーチェリーにスキューバダイビング、茶道にと忙しく「あそび」も駆け抜けていった向井さん。学生時代に彼との出会いがなかったら今の私はなかったかもしれない。もう少し減速し、「あそび」にも精を出してボチボチやれたらいいのになぁ…。


10/16子育て支援教室はぽぽろで

2009年10月09日 | 子育て教室・家族講座
 10月16日(金)の子育て支援教室の会場をぽぽろプレールームに変更いたします。

 
午前10時~午後12時までです。
 お誘い合わせのうえ、お気軽にご参加ください。お母さん方とスタッフのしゃべり場です。
 なお、10月以降の子育て支援教室の会場は今まで通り、「おおさかパルコープ鶴見店」です。


ぽぽろ大東

2009年10月08日 | 児童デイサービス
 今日は7時現在の暴風警報発令中で多くの学校が臨時休業。
 ぽぽろの前の今津中学校も普段は生徒の声で賑やかですが、今は静まり返っています。
 ぽぽろは「ヤンクラ」の日なのですが、ヘルパーさんや介助者が確保できなかったり、危険回避のためにお休みにしました。とても静かなので仕事がはかどっています。
 今から安孫子の本部センターに行き、府庁へぽぽろの児童デイの差し替え資料を届けに行きます。5日に受け付けてもらいましたので、今月20日には11月から新規指定の児童デイ管理者研修を受けて事業指定書が交付される予定です。

 今日は12月から児童デイを始める予定の「ぽぽろ大東」で見学も兼ねて。ぽぽろのスタッフ・事務局会議を行いました。今日は不調の人も多く参加は12名。

 みんなで口々に「きれいだねぇ」「結構広いねぇ」「よかったねぇ」と話し合っていました。この部屋は事務所兼相談室兼会議室になる予定の2階です。
 さっそく、東大阪のFさんにいただいた机を活用させていただいています。ありがとうございました。



 この方は寝屋川支援学校を退職されたTさんです。ボランティアで大工仕事をしていただいています。この日は子どもたちが1階から勝手に2階へ上がれないように階段の下に取り付けていただく扉を作っていただきました。げた箱やカバン入れなども順次作っていただけるそうです。ありがとうございます。


 さて、児童デイサービス「ぽぽろ大東」(仮)の説明会を以下のように行います。
 日時:10月22日(木)午後1時半~3時
 会場:「ぽぽろ大東」(旧「のぞみ」さんの2階)
    住所)大東市御供田(ごくでん)2≠P≠Q9
 

 対象:大阪発達支援センターぽぽろをそだてる会会員さん、現在の「ぽぽろ」日中一時支援事業の利用者の方、その他新たに利用を希望される方はどなたでも。主たる対象地域は現在の「ぽぽろ」近隣の日中一時支援事業契約7市ですが、制度上は児童デイサービスはどの地域(府内外)の方でも利用は可能です。大東市を中心に近隣の自治体にお住まいの方で「ぽぽろ大東」(仮)も利用を希望される方はぜひお越しください。

 なお現在の「ぽぽろ」が「主たる事業所」で、「ぽぽろ大東」は独立した事業所ではなくぽぽろとして一体的に運営する「従たる事業所」となる予定です。ですから、ぽぽろの児童デイサービスの利用契約者はどちらでも利用できる(定員がありますので調整させていただきます)ことになります。また「育てる会」会員さんはこれまで通り2か月前からの利用予約ができます。(「ぽぽろ大東」のみの利用契約というのはありません。児童デイサービス「大阪発達支援センターぽぽろ」との利用契約となります。「ぽぽろ大東」は便宜的につける事業所の名称です。)

 手続きの詳細は当日、説明させていただきます。お問い合わせはぽぽろまで。

 なお、大東市内の方で日中一時支援事業の受給者証を発行されている方(ぽぽろ利用者に限らず)には大東市さんが児童デイ(「ぽぽろ大東」(仮))の紹介をされるそうです。


ピザ作り

2009年10月06日 | 児童デイサービス
報告が遅くなりました。先週の水曜学童の様子です。
この日はピザを作る事にexclamation2
(ピザといっても、粉に水を入れるだけで生地が出来るという、簡単なもので、後は具をのせてホットプレートで焼くだけ。生地の発酵も、オーブンもいりませんok

お買い物に立候補したのは、前回に引き続きこの二人。傘をさして、スーパーへ。


Fくんがスーパーをダッシュで1周したり、お鍋好きのMちゃんが、味ャ唐モ、と言ったり、またまた珍道中でした。meromero2



出来たーexclamation2exclamation2




みんな、黙々と食べました。
Yちゃんは、「ピザ大好きやねん。また来週も作りたいexclamation2」「「今度はもっと早く来んねん」とすごいやる気満々。
Yちゃんが4時に来た時には、もう出来上がってて、食べるだけだったもんね。今度は、お買い物から作るまでYちゃん頼んだよniko



Yくんは、上手にピザの絵を書きました。ピザのかんせい と書いてあります。


スタッフも少しづつ味見しましたが、とーってもおいしかったです。hi


みんな食べるのが早すぎて、時間がたっぷり残ってましたので、
Yちゃんはお得意のリコーダー。Mくんはトロッコ。


今、ぽぽろで流行eqの夜ごっこも楽しみました。