安部公房著 「砂の女」
砂丘に昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる物語。
絶え間なく砂が降り注ぐ家の中で主人公が思う。
「ビニールの袋から、大事そうにマッチをとりだし、使い終えると、またきっちりくるんで、輪ゴムでとめた」
また、別のページには「やはりここではビニールが欠かすことのできない生活必需品であるらしい」とある。
ご存知の方も多いと思うが、現在ビニール袋と呼ばれている袋はポリエチレン製だ。
だから、本当はポリ袋と呼ぶのが正しい。
ポリ袋が普及する以前は塩化ビニルで袋を作製していたらしい。
その名残で今でもビニール袋の方が名の通りがいいようだ。
さて、ポリエチレン袋が急速に普及するのは昭和50年代である。
巻末のドナルド・キーン氏の解説によると「砂の女は昭和37年6月に発行された」とある。
ならば本編に登場する「ビニールの袋」は正真正銘塩化ビニルでできた袋だろうか?
私にとって「砂の女」は数年間隔で読み返したくなる魅力的な作品だ。
読むたびに新しい発見がある。
今回はここに出てくる袋が、本当にビニールなのかとても気になった。
→ビニール袋ならテクノパック
砂丘に昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる物語。
絶え間なく砂が降り注ぐ家の中で主人公が思う。
「ビニールの袋から、大事そうにマッチをとりだし、使い終えると、またきっちりくるんで、輪ゴムでとめた」
また、別のページには「やはりここではビニールが欠かすことのできない生活必需品であるらしい」とある。
ご存知の方も多いと思うが、現在ビニール袋と呼ばれている袋はポリエチレン製だ。
だから、本当はポリ袋と呼ぶのが正しい。
ポリ袋が普及する以前は塩化ビニルで袋を作製していたらしい。
その名残で今でもビニール袋の方が名の通りがいいようだ。
さて、ポリエチレン袋が急速に普及するのは昭和50年代である。
巻末のドナルド・キーン氏の解説によると「砂の女は昭和37年6月に発行された」とある。
ならば本編に登場する「ビニールの袋」は正真正銘塩化ビニルでできた袋だろうか?
私にとって「砂の女」は数年間隔で読み返したくなる魅力的な作品だ。
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