地球環境保全に有効なのはレジ袋やポリ袋のポイ捨てをしないことです。
ポリ袋の怖さは自然分解しないことです。
ポリ袋はレジ袋やゴミ袋として、日々の生活に欠かせない一方で、海洋汚染の最たる原因にもなっています。
皆さんの中で太平洋ゴミベルトをご存じの方も多いと思います。
これは「北太平洋の中央に漂う海洋ゴミの海域で、浮遊したプラスチックなどの破片が北太平洋循環の海流に閉ざされ、異常に集中しているのが特徴の海域」
そのプラスチックの大半がレジ袋の残骸です。
それについて詳しく書いた本が「プラスチックスープの海」です。
著者は本文で『そのとき見たのは、プラスチックでできた薄いスープである。プラスチックの破片で調味し、ブイ、もつれた魚網、浮き、枠箱、その他もろもろの大きめの残骸といった「ゆで団子」があちこちに浮かんでいるスープである。
私は、プラスチック大陸を発見した後世のコロンブスなどではない』
海に流れでた様々なプラスチックは海洋生物を傷つけます。
漁網に絡まり身動き取れなくなるアザラシ。
浮遊する色とりどりのペットボトルキャップを餌と勘違いする海鳥。
小さく砕けたプラスチック片をプランクトンと取り違え誤食する魚。
レジ袋が分解するまでの時間は、地上で100年、海中で450年と書いてあった本がありましたが、本当に自然に返るのかは疑問です。
ですから太平洋ゴミベルトはさらに拡大するということです。
皆様もこのかんきょう庵に来るまでの間にレジ袋のポイ捨てを目撃しているはずです。
例えば、新潟県の自慢である米作。
それを支える田圃にもレジ袋に入ったゴミが散乱しています。
特に雪解けの時期は醜く目を覆いたくなります。
レジ袋が風をはらみ、舞っている姿を目にしませんでしたか。
市街地でポイ捨てされているのは、レジ袋が一番多いはずです。
今日、目にしたレジ袋は、私と皆さんが死んだ後も自然に戻ることはできません。
レジ袋はただよい、最後には太平洋ゴミベルトの一部になるかもしれません。
太陽と風雨に晒され千切れて細くなってもポリエチレンであり続けるのです。
そして、未来の人々にツケを払わせることになります。
ポリ袋は世界を滅ぼす可能性も持ち合わせる、と言っても過言ではありません。
レジ袋のポイ捨てをしないことは立派な地球環境対策になります。
プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する | |
海輪 由香子 | |
NHK出版 |
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