ぽろんの小部屋

ふっと心に浮かんだ言葉を日々記してゆけたらと思っています。

ミール狂恋詩集

2006-10-18 15:01:15 | Weblog
地の底を這いずり回るように苦しい
恋の詩集だけれどもなんだか安心してしまうのは何故?


  苦しみと悲しみを集めたら
  詩集ができただけのこと

  死とは小休止の時間だ
  一息ついたら出発だ

  花を摘むものよ
  ミールの花園ではよく見て摘めよ
  心のかけらなのだ
  花びらなどではないのだぞ

  酒に酔うことはしばしば神への愛に酔うこと

  恋の究極を知りえたものはいなかった

  私は一体どこにいる?
  私など幻のようなものなのに

  心は恋の敵なのだ
  血の滴となってしまっても
  まだ闘おうとしているぞ

  この偶像(こいびと)は拝むと一層石になる

※恋人のことをこの詩集では偶像、暴君はたまた殺人者
 とまで呼ばせてあります(^^;)

  恋の歓びとは
  恋人の
  冷たい仕打ちをみることだ

  人生と呼ばれるこの歳月は
  見れば待ち時間のようなもの

  ※こんなこと言いながら彼はなんと90年以上も
   生きたそう(^^;)

  人を好きになったなら
  命をなくしてしまうのだ
  「恋」とは「死」の愛称だ

  ミールよ、死が目的地などであるものか
  旅の切れ目の一つにすぎぬ

  ミールよ
  賢い人など御免だね
  もう行くよ
  狂った人のいるところへ

  以上私が好きだなって思ったフレーズの抜粋でした。
  でもね、この詩集巻頭は太陽のように明るいのですよ!
  だからなによりこの部分が私はいちばん好きです!


     この世界の光という光は

     あの美しい御方から

     お借りしてきたものだった

     太陽の光でさえ

     あの御方の輝きの

     ごく一部であるにすぎなかった