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規制の裏側

2010-11-17 | フィリピン
首都圏の交通渋滞緩和の決め手として、首都圏開発局(MMDA)が路線バスを対象に実施した「ナンバーコーディング(車両番号末尾規制)」に対し、一部バス運行会社が異議を唱えて運行停止を強行した。

バス規制を断行した首都圏開発局長、運行休止のバス会社に対する制裁措置を陸運局に要請。

通勤時に8千人もの利用者が、通勤に事欠き始めた、このナンバーコーディングと呼ばれる規制。
記憶では確か10年以上経過したようにも。一般乗用車はじめ、タクシーなどもこの規制を受けたのですが、タクシー運転手にとってこの規制は確かに収入源。もちろんバスの運転手とて同じことです。公共機関の運転手は、そのほとんどがバウンデェイリーといわれる、簡単に言えば賃貸料を車主(毎日)に支払い、ガソリンなどの諸経費を支払って残った金額が収入になる方式です。タクシーなどの場合、多くが24時間で1600ペソくらいのバウンデェイリーを支払い、ガソリン代もほぼ同額。1日3200ペソ以上収入がないと結果として収入0になる仕事。特に首都圏は、この規制で渋滞緩和できると考えたMMDA(Metropolitan Manila Development Authority)
ところがこの規制が思わぬ結果になったことも事実です。
金持ち様は車を2台持つようになってしまい、お喜びは自動車販売会社。
MMDAは結果として成功してると発表してはいますが、年々増加する保有台数のことをまったく考慮していないようにも。
EDSAを見れば一目瞭然。今回のバスの規制。確かに日中の乗車率は少ないのですが、あふれるように乗っている出退勤時の様子を見れば、我先に客取に走るバスのあらあらしい運転が、交通に悪影響を与えていることは確かです。
LRTも最近でこそ首都圏各地へ利用できるようになっているとはいえ、運行数が少ないのも事実です。
目先の対策や規制。しかし内容がないのも事実のようです。
整備をしっかりした上で規制対策を行えば円滑に行くように思えますが、なんとなく上っ面だけ。一般人には全く持って邪魔な規制のようにも思えます。
公共交通機関と呼ばれる、ジプニー。確かに生活には欠かせない交通機関ですが、これも停車場所などの整備と、通行レーンの整備をしただけで渋滞緩和に貢献できるようにも。いっそのこと全て電気自動車にしてしまえば、環境対策もいっきに進むように思います。
なんとなくアンバランスな政策が現状を打開できないのもフィリピンなのかも。
バス規制でまた一悶着おきなければよいのですが。
死活問題と騒ぎ始めたときに、いつもその被害をこうむるのは一般利用者だけのように思えます。

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4 コメント

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Unknown (bohol)
2010-11-17 16:06:17
本当に浅知恵、としかいえない。結果を見る事も無いのかい。本当に馬鹿みたいな事がまかり通りますね。私段々この国が嫌に為ってきた。皆学習能力が無いんだもん。
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私権 (PP)
2010-11-17 17:14:39
bohol様
政治を私物化してきた歴史。特別階級族が政治を支配しているからこそ、一例を挙げますが、ルイシタ大農園で労働者7人が射殺された事件から6年経ってもなんら解決もしないように、特権は別物。こういった感じが続いている限り、仰るとおりの様な考えも起きると思います。学習能力がないので、同じ手口のように、その手口に載らないでお楽しみください。
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matigasu,kasi masakit! (nga-nga)
2010-11-18 19:05:46
 学習能力が無いと言うか”頭が硬い。”
この事がこの国の発展を阻んでる一因だと思います。私のショータの”マテガスナウロ”で”マサキットサウロコ”の今日この頃です。
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おや? (PP)
2010-11-19 17:30:18
nga-nga様
マテガスナ=マサキットですか。
噛み砕いて、日が暮れないうちに教えてあげてください。日常何かして得るものがあると、その部分だけは学習力がつくのですが、裏に応援者がいると学習意欲は全くなくなるようにも。
全てではありませんよ。
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