近くに平和の森があります。ここはにかつては
刑務所があったところで、地下には浄水場があり
家庭から出た汚水を浄化しています。
そこからの排水は妙正寺川に流されます。一見
清浄されてはいるのです。浄水場ではゴミなどを
取り除き、さらに化学的処理もされているものと
思いますが、粘性がありそうで触りたいとは思え
ないのです。これでは子供も川に入って遊ぼうか
なんて思わないような気がします。
私の子供の頃の川は濁っていましたが、カエル
もいたしドジョウもいましたね。トンボが水面を
チョンチョンと叩いて産卵している様子も見られ
ました。今はこの川にはセキレイが飛んで来ます
が、エサが取れるのだろうか?
日本の河川の浄化基準があって、その基づいて
排水処理が行われています。処理場の職員はその
基準を下回るべく、毎日努力しているものと思い
ます。
昨今、瀬戸内海などの沿岸漁業の水揚げが減少
しているようです。海の栄養は河川から供給され
ますが、各河川の水質基準が設定されています。
基準値を下回るように、各作業員の方々は既定値
を下回るべく努力されているものと想います。
しかし、日本人は真面目なので、定められた数値
を確実にクリアしているものと思います。
その結果、河川が想定以上に浄化され過ぎては
いないか?と心配になります。浄化しすぎては、
陸の栄養分が海に流れ出ません。「水清くして、
魚住まず」といいますからね。
水の浄化基準とは、ただ水質汚れの上限値のみ
を定めるのではなく、下限値も定める必要がある
ような気がします。海の魚は川の栄養(汚れ)に
頼っている部分もあるのですから。
prairie@mbh.nifty.com
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