ベースが完成し植毛を開始しようと思ったのですが、
手元にあるアルパカ(白)が10gしかなく、途中で使い切ってしまう事に気が付きました。
その時点で新たな毛を注文すると、天然の素材ですから微妙に色が違ってしまう可能性があります。
そこで手元の10gは使用せず、新たに100gを群馬の羊毛専門店「羊の工房パオ」さんに発注しました。
迅速に手配して頂き、植毛用の毛が手元に届き、作業を開始したのが8月10日の事でした。
それから1ヶ月以上が経ち、ようやく第一段階の植毛が終わりました。
帯状疱疹で途中1週間程作業が中断していましたが、植毛だけで100時間以上が掛かってしまいました。
初の20cmクラスの作品で探り探り作業していた所為もありますが、時間が掛かりすぎです。
これではオーダーを受けられるようになったとしても、とても値段が高くなってしまいます。
もっと手早く作業できる様に改善が必要ですね。
今回は白猫という事で、できるだけ純白に近くなるよう、刺しにくくなる事はガマンして、羊毛をブレンドする事なくアルパカ100%で植毛しました。
まず、最初に頭から植毛しました。
植毛後の頭部の大きさを確認してから、植毛前に胴体の太り加減のバランスを調整する為です。
下の画像の状態までで約10時間、その後、耳部分の植毛や植毛モレ部分への追加など頭部だけでトータル20時間くらい掛かりました。
シッポの植毛は8時間くらいです。 細いので簡単そうに思いますが、全周囲なので展開すると結構な面積になります。 植毛途中 指や肉球の周りも植毛します。 顔やこういう毛の短い所は、より密に植毛する必要があり時間が掛かります。 前足の肘から下だけで、片側12~13時間掛かりました。
植毛の間隔は2.5~3mmくらいです。 顔や指などの毛の短い部分はこれよりも密に、背中などの毛の長い部分は荒くしています。 お腹以外の植毛(第一段)が終了。 この後、トリミングと植毛モレしている所への追加植毛を行います。 トリミングした時点でモデルの猫さんよりも痩せていた場合、切開して羊毛を詰めて太らせる為にお腹は最後に植毛する予定です。 今回は各ブロックの植毛が完了する毎に、大雑把にトリミングをしておきました。 というのは、不必要に長いままの毛を残しておくと、フェルト化しにくいアルパカと言えども絡まって固まってしまうからです。 ある静電植毛の会社のHPで見たのですが、毛は細いほど、また、長いほど絡まりやすいそうです。 植毛前と比較。 トラ猫4兄弟と記念撮影 親子と言うには、少し大人猫が大きすぎましたね。 つづく
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