手乗り猫はじめました

手のひらサイズのリアルな猫人形製作記
猫人形工房Progress Unlimitedのブログ

僕の「先生」

2014年09月10日 21時53分08秒 | その他

 

このブログで「先生」と書くと、羊毛フェルト教室の先生が頭に浮かぶと思うのですが、 

僕は教室に通った事が無いので、今回は僕の「猫先生」を紹介します。

 

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 名前は「コナ」、メスです。

 

去年、まだ子猫だった時に、初オーダー作品の依頼をくれた叔母の家の庭に迷い込んできたそうです。

 

その時から左目が不自由で、右目も瞬膜(目頭にある白い膜)が完全に収納されず、ずっと少し露出したままです。

 

獣医師の話だと、もう治ることは無くこのままだろうとの事です。

 

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「こんな顔ではもらってくれる人はいないだろう」と叔母がそのまま飼うことにしたそうです。

 

叔母の家にはすでに年老いた犬が居るため、その犬が恐れるくらいに激しくじゃれつくコナ先生は真冬でも屋外飼育されていて、近くに交通量の多い道路があることから首輪とリードをされています。

 

猫を屋外飼育する事やリードで自由を制限する事については批判的な意見もあると思いますが、ここではそれについての言及はやめておきます。

 

とても遊び好きな猫で、猫じゃらしに限らず、動くものなら何にでもじゃれつきます。

 

自分から人間に擦り寄ったりする事は少なく、抱っこも嫌いで、遊びが唯一の楽しみのようです。

 

子猫の時に人間にあまりかまってもらえなかったので、甘え方を知らないような感じがします。

 

クールな性格ですが、頭が良くて、こちらの意図をよく理解してくれますし、

 

一度だって本気で引っ掻いたり、噛んだりした事がないくらい優しい子です。

 

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僕は仕事で時々近くに行くことがあるので、お昼休みはコナ先生の所で昼食を食べ、自作の猫じゃらしで遊ぶ事にしています。

 

「ハァ、ハァ」とパンチング呼吸するくらいに、とにかくよく走り回ります。

 

本当に時々しか会いに行けませんが、少しでも人間の事を好きになって、人間に甘える喜びを知って欲しいと思っています。

 

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コナ先生の所へ行く目的は、もう一つあります。

 

それは「猫先生」として、羊毛フェルトで作るべき猫の形を教わる事です。

 

猫の人形を作っていて、「あれっ、ここの形ってどうなっているんだろう?」と思う事がよくあります。

 

画像検索をしていろいろな画像も見てみますが、それでも解決しない事が結構あります。

 

そういう時は本物の猫である「猫先生」の所へ行き、じっくりといろいろな角度から観察し、そして手で触って立体としてその形状を把握するのが一番です。

 

猫の顔は、2次元からではその特徴を把握しにくい形状をしているのだと思います。

 

 

 

僕は猫人形作りを始めた頃、とにかくたくさん諸先輩方のHPやブログを拝見しました。

 

素敵な作品を作られている方のブログなどは、最初の記事から全てを読みました。

 

その時にある事に気が付いたのです。

 

作品ギャラリーを見ていて、最初からそう上手くはなかった方が、ある時突然、開眼したように上達しているのです。

 

その時期のブログを読んでみると、ちょうどその頃に猫を飼い始めたという記事があったりします。

 

そういう事を何例も見ました。

 

 

 

羊毛フェルトのテクニックは教室で人間の先生に、作るべき形は「猫先生」から学ぶのがベストな方法なのではないかと思っています。

 

 

 

 

 



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