作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

なみだがぽろり

2015-02-10 | 作文
 小学校4年生のやんちゃな男の子。今日の課題は「なみだがぽろり」です。

 小学校3年生以上の生徒は、自分の話だけではなく、おうちの人に取材をした話も書くことになっています。

 お母さんに聞いた話は、仕事が決まらず、落ち込んでいたときに、父親(その子にとってはおじいちゃん)から「おまえなら、大丈夫。」と励ましてもらい、思わず涙が出てしまったという内容でした。

 この男の子は、その話を聞いた感想として、「ぼくは、昔も今も同じだなと思いました。なぜなら、人は、だれかからやさしくしてもらって育つということがわかったからです。」と書いています。

 「人は、だれかからやさしくしてもらって育つ」、確かにそうですね。人は誰でも、たくさんの愛を受けて成長します。

 改めてそんなことを思い出させてくれた作文でした。(^^)



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会話の書き方いろいろ

2015-02-06 | 作文
 言葉の森では、小学校低学年のころから作文に会話を入れるように指導しています。最初は、「おはよう。」「ありがとう。」など、短い会話で十分なのですが、慣れてきたらなるべく長い会話が入るようにしていきます。長い会話の方が、話し手の個性が表れることが多く、その場の様子もよくわかるからです。

 さらに、カギかっこを閉じた後、単に「言いました」ではなく、どんな声で言ったか、どんな顔で言ったか、何をしながら言ったかを思い出して書くようにします。「「おはよう。」と、大きな声で言いました。」「「どうしよう。」と、困った顔で言いました。」「「ありがとう。」と、笑いながら言いました。」というような具合です。

 小学年中学年の生徒には、「言いました」を使わずに会話を書くように指導します。「言いました」を使わずに、表情や動作だけで会話を書くのです。「「おはよう。」と笑いました。」「「ありがとうございます。」とおじぎをしました。」などとなります。

 会話だけでも工夫次第でいろいろな書き方ができます。本をよく読んでいる子供は、このバリエーションが豊富です。

 高学年になると、「「ケーキは、あっさりしていて甘さ控えめのものでなく、甘くて濃厚なものでないと美味しくない。」 というのが母の言い分だ。」など、一味違う表現ができるようになります。これも、読書の積み重ねの成果です。

 ちなみに、この表現をした生徒は、森リン(小論文自動採点ソフト)で80点という高得点を取りました。

 12月の森リン大賞より(小5の部)


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