作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

作文検定試験のお知らせ

2015-06-13 | お知らせ
 作文検定試験のお知らせです。
 自分の文章力を客観的に見られる良い機会だと思います。自宅で受けられるのも魅力です。
 詳細は、作文検定試験のページをご覧ください。

 作文検定試験

 以下、言葉の森のHPより。

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 6月28日(日)午前10:00~11:30、作文検定試験を行います。
 これは、言葉の森の生徒以外の方でも、どなたでも参加できます。

 この作文検定の特徴の第一は、評価が客観的に行われることです。
 一般に作文の評価は、採点する人の主観が大きく反映します。それは、事前に評価のポイントが明確になっていないからです。

 言葉の森の作文検定は、課題とともに、事前に項目と構成が指示されます。
 その項目と構成が評価の基準ですから、客観的な評価ができ、それとともに受検する人も努力する目標ができます。

 また、言葉の森では、小学校高学年から中高生にかけての作文は、項目評価だけでなく、自動採点ソフトである森リンの評価も加わります。(今回、6月の作文検定は、まだ森リンの採点はありません)
 森リンは、その文章に使われている語彙を分析しますから、人間では評価しきれない語彙の多様性やバランスを評価に組み入れることができます。

 言葉の森の作文検定の第二の特徴は、インターネットを利用して自宅で受検できることです。
 これまでの作文検定試験は、誰でも同じ条件で受検するという公平性を期すために、会場受検という形でしか行えませんでした。
 しかし、会場受検ですと、遠方の人はなかなか参加できませんし、海外の人は、参加すること自体がほぼ不可能になってしまいます。

 そこで、言葉の森の作文検定は、インターネットを利用し自宅でも受検できるものにしました。
 そのため、受検には次のものが必要になります。
○インターネットに接続できるパソコン
○ウェブカメラ(パソコンに内蔵されているものでも結構です)
○google+のアカウント(googleハングアウトを利用するためです)

 受検は、個人単位で受け付けています。
 受検料は、全学年共通で1名2000円です。

 なお、1つのハングアウトを利用し、複数の人が受検する場合は、団体受検という扱いになります。
 団体受検の場合は、ハングアウトを接続してくださる方に、会場手当をペイ・バックします。

 詳しくは、作文検定試験のページをごらんください。
 http://www.mori7.net/sakken/?za=2
 お申し込みは、作文検定試験のページから、又は、お電話でお願いします。(電話0120-22-3987平日9:00~20:00)

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子供を作文嫌いにさせない方法

2015-06-12 | 作文
 初めて教室に来る子供たちに「作文を書くのは好き?」と聞くと、「大好き。」と答える子供はごくわずかで、半数以上の子供が「あまり好きではない。」と答えます。中には、「国語は好きだけど、作文は嫌い。」あるいは「本は大好きだけど、作文は嫌い。」という子供もいます。

 中には、作文を書くことに対する拒絶反応が強く、原稿用紙を前に、一文字も書き出せない子供もいます。一文でも書いてくれれば、たっぷりほめて、書くことに対する抵抗を緩めることができるのですが、書いてくれないことには前に進めません。

 そのような子供(中には中高生もいます)は、例外なく、自分が書いた作文を注意された経験があります。その経験がトラウマになり、書くことに対して非常に大きな抵抗を示すようになってしまったのです。

 そこまで重症でなくても、作文を書くのが好きではない子供は、「何をどう書けばよいのかわからない」「一生懸命書いても注意されるだけ」といった思いを抱いていることが多いです。

 子供を作文嫌いにさせないポイントは、まず、事前に書き方を説明することです。何も指示を出さず、何でも自由に書いていいよというのは、一見、書きやすそうですが、実はそうではないのです。

 作文があまり得意でない子供にとって、自由ほどむずかしいものはありません。子供は、何をどう書いていけばよいのか途方に暮れてしまいます。でも、最初に、全体の構成を示し、それぞれの部分にどんなことを書いて、どんな表現を入れればよいかを説明すると、見よう見まねで書けるようになるものです。

 事前指導で気をつけることは、作文に対する敷居をできるだけ低くするということです。特に最初のうちは、字数もかなり少な目に、盛り込む表現も、「名前や数字をくわしく書く」、「会話を入れる」、「思ったことを書く」など、やりやすそうなものだけに絞ります。そうすれば、子供は安心して作文に取り組むことができます。

 それでもなかなか書き出せない場合は、子供の話を聞きながら、子供が一人で書けるところまで先生の言ったことをそのまま書く形にします。これを何度か繰り返しているうちに、子供は、必ず一人で書けるようになります。自転車の練習と同じで、最初から親が手を放す必要はないのです。子供が安心するまで、しっかり寄り添うことが大切です。

 事前指導の利点は、作文が書き易くなることだけではありません。事前指導のもう一つの利点は、できあがった作文について、プラスの評価がしやすいということです。説明したとおりに書けているところをほめてあげればよいからです。

 出来上がった作文を読むと、表記ミスがあったり、主語と述語が合っていなかったり、言い回しがおかしかったり、漢字の間違いがあったりと、注意したくなる点がたくさん見つかるかもしれません。しかし、作文は注意をして上達するものではありません。むしろ、その逆で、注意すればするほど苦手になってしまいます。

 欠点を指摘するのではなく、事前に指導したことがきちんとできていたら、その部分を中心にたっぷりほめてあげることが大切です。根拠を示しながらほめると、子供はどんどん自信をつけていきます。

 最初は一文字も書けなかった子供も、ほめられているうちに、書くことに対する抵抗がどんどん小さくなっていきます。そして、そのうち、びっくりするくらい上手な作文を書くようになります。

 書くことは、一生ついて回ります。書くことに自信をつけるためには、楽しい雰囲気の中、無理のない方法で勉強すること、注意はせずにほめることが非常に重要なのです。

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余裕

2015-06-08 | 感想文
 今週の小学校6年生の課題は、「自動車のハンドルに遊びがあるように、人生にも遊び、つまり余裕が大切だ」という内容の長文の感想文です。

 かわいそうなことに、自分の生活をそのまま書いて、余裕が欲しいと訴える受験生も少なくありません。週に4日の塾通い、塾のない日も宿題に追われ、日曜日もテスト。そういう生徒にとっては、せめて作文教室だけでも息抜きの場であってほしいと思ってしまいますが、本当は作文を書くより、外で思い切り遊ぶか、家で思う存分ゲームをしたいというのが本音でしょう。

 「人間にとって余裕とは……」とまとめる一般化。ある生徒は、「余裕とは安心である。」と綴っていました。うまいなあと思いました。裏返して考えてみるとわかりやすいです。時間にしても、お金にしても、余裕がなかったら不安です。確かに余裕とは安心につながるのです。

 今を精一杯がんばることも大切かもしれませんが、そこに余裕がなかったら、決して幸せとは言えないでしょう。余裕とは、未来に求めるものではなく、今この瞬間に必要なものなのです。


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