占い師横山順一ブログ。視覚障害者の占い師横山順一のブログです。昭和41年4月生まれ。

元道頓堀占い横町の占い師。
現在、神戸駅付近でうらうラコウベと言う占い点を経営。
数理学で有名な金澤葉香先生門下。

幸せの度合いが違い過ぎると、相手を理解しにくい。

2020年01月21日 | 虐めや引きこもりなどから脱出する方法
 人は、余りにも幸せの度合いが違い過ぎると、
立場の強さが違い過ぎると、相手のことを理解できない、
正しく相手の気持ちや、置かれた立場が分からないと思います。
 例えば、20年ぐらい前の出来事ですが、
全盲の私が、JR明石駅の点字ブロックの上を歩いていた時に、
直ぐ近くにテーブルが置いてあったのですが、誤って、
そこで書きものか何かをしていた若い男女にぶつかりました。
 私、(あっ、すみません。、ぶつかってしまって。、)
 すると、相手の二十代後半ぐらいの男性が、
(おまえ、わざとぶつかってきたやろ。なにしよるんや。)
と言って、猛烈な勢いで起こって、今にも飛びかかろうと言う感じでした。
 私、(すみません。私は全く目が見えないので、注意してたんですが、
ぶつかってしまいました。)と、そう言っても。
 男、(いや違う、こいつは目が見えとる。
わざとぶつかってきたんや。)と言って引きません。
 で、結局、隣にいた女性が必死に止めて、私はその場を離れたのですが、
彼には、私のしぐさ、歩き方から、全く目が見えないとは思わなかったんだと思います。
 映画の座頭市などは、確か目をほとんど瞑っていたと思いますし、
町中を歩く全盲の中には、やや前傾姿勢で、
頭を下げ気味に歩く方が多いかも知れません。
 要するに、音を頼りにして歩く全盲は、絶対では無いですが、
道路などから跳ね返ってくる音を聞きやすくするため、自然にそうなるのかも知れません。
 ところが、私は十一歳まで眼鏡で1.0以上見えていました。
 ですので、胸を張ってあるきますし、電車で座席を譲られた時も、
譲ってくださった方がどうぞと言うだけで、誘導してくれないことも多いです。
 少しは見えていると思うのでしょうね。
 で、結局、(すみません。私は全く目が見えないので、
何処の座席が空いているのでしょうか。)と、
そこまで言って、その後誘導してもらうことが多いのです。
 つまり、余りにも幸せの度合いと言うか、置かれた立場が違い過ぎると、
相手の状態や辛さが分からないのです。
 まあ、これでも三十年ほど前に比べるとましにはなりましたが。
 当時はたまに、中学生や高校生であっても、普通の目が見える人と同じ教育を、
受けているとは知らないと思われる年配の方から、
そりゃ無いやろうと言うような言葉を言われたこともありました。
 私、(われわれ目の見えない方が通う学校でも、例えば自分の学生時代は、
数学1、数学2、現代社会、
日本史、世界史、科学、生物学、
現代国語1、2だったか、英語も2A、2Cと別れてたのか、
表現とか言う時間もあったかも知れません。もう忘れてしまい、
中学と、後頭部普通科とごっちゃになってしまってますが。
 ですので、相手と自分を比較して、時にはできない人を、
馬鹿にしたり、避難したりする方も有るかも知れませんが、
 相手と自分の立場がほぼ同じで、年齢や立場、
障害の有る体か、そうで無いか、それらを考えてみて、
例え相手に少しぐらいの落ち度があったり、能力が劣っていると感じたりしても、
内的、外敵立場がかなり違っている場合は、無暗に相手を、
貶める様な言動は、取らない方が良いでしょう。
 また、近くで誰かが誰かを非難しているとして、
その様な差を理解できたならば、非難している相手に、説明する、
あるいは、相手を制止させるなど、抑制的行動に、
出られたらと私は思います。
 例えば、われわれ目の見えない世界でも、弱視の方が、
文字が書けなくなる順盲になったり、その後、全盲になったりすると、
やはり、今までできていたことができなくなったり、明るさが減退したり、
やや元気が無くなったり、性格さへも多少は変わってきます。
 そうですね、先行き科学が発達して、全盲だった方が、
順盲になったり、弱視まで回復したら、おそらく、
周りのその人を知る方は、引っ繰り返るぐらいにビックリするでしょうね。
 そして、その時初めて全く目が見えないと言うのは、
仕事上も、プライベートも、一般の方と比べて、
信じられないぐらいに不利なんだと、はっきりと判るのでしょう。
 ここまでの例は、目が見えない人でのことですが、
家庭環境、両親が早くに亡くなられている方、
シングルマザー、シングルファーザーの家庭とか、
経済的にかなり困窮した家庭、親が問題の有る方、
その様な原因による、幸せの度合いの違いから来る虐めに関しても、
われわれは、できるだけ注意しなければと、思ったりもします。
 今日は、その様なことを思った一日でありました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする