デイビットのブラジルいろいろ日記

デイビットの思いつくままなんでもかきます

花 二度とない出会い 中学偏-1

2009-01-18 18:14:18 | Weblog
あつみは定時制高校に通う19歳の女の子である。

昼間はスーパーで働いている、父親の仕事の都合で5歳の時ブラジルから日本にきた。母親は日系3世で妹の真美,聖美もブラジリアで生まれた日系人である。

日本にきた時は日本語が理解できず困った様であるが保育園に入ると

ポルトガル語は話さなくなってしまった。

小学校に入ると友達も増えて友達に日本語の意味を教わったりしてポル

トガル語はすっかり忘れてしまったようである。

中学校に入ると吹奏楽部に入部し勉強に部活に充実した日を過ごして

いたようであるが中学2年になると少し変わってきた。

ある日『御父さんうち学校に行くのいやになってきた』

『なんでや、誰かにいじめられてるのんか』

『違う 男子は騒いであばれたりしているだけやし、女子は人の悪口

を言っては大きな声で笑って騒いでるし 部活でも勝手な事ばかり言っ

て騒いでるしいやになる』と言って泣き出した。

『どこでもそんなもうやろ、今の日本人は自分のことしか考えてない

から他人のことは考えてない。電車に乗っても年寄りが立っていても

席を変わろうともしないこまったもんや』

『まだ中学生やこれからいろんなとこへ行き、いろんな人と出会う

のに今頃からそんなんでは これから先どないするねんアホや思っとけ』

あつみはこのころから学校では休み時間になると机にうずくっまて

寝ているだけになったが部活は休まずいっていた。

それでも仲のいい友達がいてストレスはあまり無かったようである。

『あっちゃん今度私の家に泊まりにけえへん』と最も仲のいい梨元千春

に誘われて『チーちゃんのとこに泊まってきてもええか』とおそるおそる父親の聞いた。

千春とは保育園の時からの友達で一番の友達であった。

『千春ちゃんのとこやったらええで』と言われて ほっとした様子であった。

しかし相変わらず学校には行きたくないようで仕方なく毎日行ってる

と言う状態であった。

体育祭が近ずいてきたある日『御父さん学校に行くのいやや』と言い出した。

『なんでやもうすぐ体育祭やないか』

『練習してても皆騒いでるばかりやし、リーダーの男子は騒いでる子

たちの事やる気ないと言って決め付けてるだけやし、女子はケラケラ

笑って騒いでるだけやしまとまって何かやり遂げようと言う気が全く

ない 何で私がこんな人たちと一緒にせなあかんのやろ』と言って

泣き出した。


今日はここまでまだありますのでよろしく


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