仕事で道北の天塩町まで出張した。
恐ろしく風の強い日だった。
途中で11トントラックが風に煽られ、路外に転落しているのを目撃した。
幸い運転手さんは怪我もなく、コクピットに座って、携帯で電話していたので、我々ではどうすることもできないと判断して、その場はそのままスルーした。
羽幌町から留萌市に向かう途中。
大荒れの小平町で浜辺に打ち上げられた難破船をみた。
ハングル文字の記載があるので、いわゆる北朝鮮の木造船が打ち上げられたものだと思う。
人の姿はなかった。
「立ち入り禁止」の表記があったので、すでに当局が把握しているものだ。
それにしても、この冬の荒れた日本海に、こんな小さな木造船で乗り出して漁をするなど、尋常ではない。
最近の朝鮮半島の状況をみていると、「北朝鮮も韓国も、まだ戦争をしているんだな」と思える。
小さな木造船で敵国の海域に入り、魚を奪ってくるのは、ほぼ特攻隊の発想に近いものなのかもしれない。命がけの出漁なのだろう。
2018年は我が国の中で大きな災害が続いたが、海外の目をむけても大荒れの一年だったように思う。
アメリカもヨーロッパも日本も、まさに舵を失った難破船のように漂っているのではないか。
年の瀬、吹雪きまじりの札幌にて。
2019年が皆さまにとって、すばらしい歳になりますよう祈りつつ。。。