安倍総理から非常事態宣言が発出された。
それが遅すぎるとか、内容が不平等だとか、そういった評価は専門の評論家の皆さんに委ねたい。
国の非常事態であるから、国民が結束して、コロナと闘わなければならない。
それは大事で国民の一致したものだと思う。
ではなぜこんなに不安なのか。
イライラするのか。
老人がマスクを求めて薬局に行列を作り、あらぬ噂でトイレットペーパーの買い占めが起きる。
それは、それで一日本人としては、恥ずかしい。
が、こんな情勢だから仕方ないという思いもよぎる。
安倍総理は会見において最初に医療関係者への感謝と敬意を表された。
これは素晴らしいコメントだったと思う。
しかしだ。
どうもその言葉が心を打たない。
なぜだ。
儒教の教えに五常というものがあって、「仁、義、礼、智、信」がそれだ。
この「仁義礼智信」は、すべての日本人の心の奥の基盤なのではないかとオイラは思う。
では安倍内閣の対応に「仁義礼智信」は感じられるか。
■仁： 人を思いやること
果たしてコロナで悲惨な生活を強いられている国民の姿が、すみずみまで見えているのか。
その人たちに思いやりをもっているのか。
■義： 利欲にとらわれず、なすべきことをすること
森友、加計、公文書改ざん。。。。。。
ん～
■礼： 「仁」を具体的な行動として表したもの
経済対策優先、習近平優先、オリンピック優先？
いつも「丁寧に説明する」。。。。
ん～～～～
■智： 道理をよく知り得ている人。知識豊富な人
奥様も含めて？
ん～～～
■信： 言明をたがえないこと、真実を告げること、約束を守ること、誠実であること。
ん～～～～
ん～～～～
日本人の心の基盤が根底で揺らいでいる。
五常を体現するからこそ、そこに信頼が生まれる。
しかし信頼がおけないから、そこに不安が生じる。
不安だから自分本位な買い占めに走る。
自分で、自分の身をまもるしかないのだ。
これでは緊急事態は乗り切れない。
今の日本がまさにそうなのではないか。
いくら金を配ろうと、マスクを配ろうと国民の信頼は勝ちえない。
危機的な状況であるからこそ、言葉上のきれいな会見コメントではなく、私利私欲に捕らわれず、思いやりを持って、すみずみの国民に思いをはせ、真実を語れる政治こそが必要なのだとオイラは思う。
