エコー室を出ると
ドクターは手術室スタッフに囲まれていた。
「向こうで待っていて」
待っていると病棟スタッフが来た。
「詰まったんだって。
びっくりしたよ。
入院でしょう?
明日も日勤だから
お世話して差し上げようと
顔を見に来た」
「いらんわ。」
と病棟スタッフと
世間話をした。
世間話を終えても
まだドクター達は話している。
「大人の話。。長いね。。。」
ようやく話が終わった。
「みんなの意見で
ら族さんがまだ若いかから
人工血管は避けた方がよいということで
溶かすことになった。
だめだったら明日の先生に
手術の手法を伝えるから」
え。。。先生負けたの?????
定型文の同意書と別に
ドクターはカルテに
今日、説明してくれたことと
選択肢と選んだ結果を書いてくれて
お互いサインをして、
コピーして私に渡すようにいった。
先生、かっこいいです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/23/15a110c68795e15c1345bc2b077536c9.jpg)
今までの習慣で書いてしまうことかもしれないけれど
こういうところがすごく丁寧。
ステキ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/3hearts.gif)
この説明してくれる声が
なんともいえない![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart.gif)
昔はお姿もダンディで素敵だったのに。
超昔は、ひげを伸ばしたうさんくさい白衣を
着たお兄さんだったけど。。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
レントゲン室兼処置室に移って
処置開始。
私の顔にはシートが被せられていて
状況が見えない。
後になって隙間から
ディスプレイが見えることに気が付いた。。。
(遅いちゅーの!)
刺すからねと。
透析の針より太いはずなのに
意外と痛くないので
麻酔を使っているのかもしれない。
さっそくカテーテルの先が
血の塊にとどき、
吸い込まれるように
血の塊の一部がカテーテル中に
入ってしまったとか。
ここで良い意味でのアクシデント発生。
「2cmぐらいとれた。
あとで見せてあげる。
中に空洞ができた。
ここに薬をいれるからね」
その次に痛くて
思わず「痛い」といってしまった。
「血管の壁を狙って
薬をいれようとしている。
痛かったらいって。
抵抗があったら抜いて」
あの微妙に流れているところに
カテーテルの先をいれようとしていた。
その後、ちょっと痛くても
我慢していたら
「さっきと比べて元気ないけど
大丈夫か?」
と心配されてしまった。
「いやー。
ずっとテンション高かったから。
疲れただけですよ。
でも大丈夫です」
「ならいいか」
痛いときはがまんしないで
いおーと思った。
その後、院内にある薬を全部使い切り。
(6万単位×2
許容量をまもっています???)
ヘパリンの原液を投入。
(全身ヘパリン化。。。
どっかから出血していたら
事件になるでしょうが。。。)
「形が崩れてきた
これで血流で流れるだろう」
と思ったら、流れがすごく悪くて
吻合部付近を風船で膨らませることに。。
膨らませたら血流復活。
「おお。。
流れた!!!」
一部ピロピロとしたものを残し
全部流れた。
最後に吻合部の写真を撮ろうと
駆血したけれど、
「流れが速くて撮れない」
と先生。
「先生無理だよ。
そんな駆血じゃ取れない。
前科あるし」
周囲、その事件を知っていた。
それをみてか
「じゃあ、止めよう。
終わり」
イソジン消毒を拭いてもらって
ドクターの説明を聞いた。
まだ詰まる可能性があるから
一か月ほど
抗凝固剤を飲まなくてはいけないということ。
今度、おなじところが詰まったら
人工血管をいれて
シャントを作り直すことになると。
それと、血液が
今後手の方へ行くようになるとも。
その場合もシャントの作り直しの
検討がいるとのこと。
「あんな細いところが
通るなんて奇跡だな」
奇跡。。。
????
とにかく
「なんで俺の時に限って
難しい症例ばかり来るの?
それも緊急で。
年寄りなのに。。。
ローテーション替えた方が
いいような気がする。」
昨夜、寝ようとして
携帯見たら
依頼メールが入っていたとか。
それも。。私。。。
行かねばならぬ。。。
「先生、
今度、詰まったら
手術してくださいね」
「詰まるなら
●曜日と●曜日に
してくれ」
「?????
(しばらく考えて)
え!!!
先生じゃない日ってこと???」
「まあな」
後で聞くと
先生は
目に自信がなくなって、
手術を極力避けているという。
だから、心臓血管外科医を
辞めだんだと思った。
先生に会うのは
これが最後かもしれない。
これで済むはずが、
透析中にも事件発生。
長くなったのでまだまだ続く
ドクターは手術室スタッフに囲まれていた。
「向こうで待っていて」
待っていると病棟スタッフが来た。
「詰まったんだって。
びっくりしたよ。
入院でしょう?
明日も日勤だから
お世話して差し上げようと
顔を見に来た」
「いらんわ。」
と病棟スタッフと
世間話をした。
世間話を終えても
まだドクター達は話している。
「大人の話。。長いね。。。」
ようやく話が終わった。
「みんなの意見で
ら族さんがまだ若いかから
人工血管は避けた方がよいということで
溶かすことになった。
だめだったら明日の先生に
手術の手法を伝えるから」
え。。。先生負けたの?????
定型文の同意書と別に
ドクターはカルテに
今日、説明してくれたことと
選択肢と選んだ結果を書いてくれて
お互いサインをして、
コピーして私に渡すようにいった。
先生、かっこいいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/23/15a110c68795e15c1345bc2b077536c9.jpg)
今までの習慣で書いてしまうことかもしれないけれど
こういうところがすごく丁寧。
ステキ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/3hearts.gif)
この説明してくれる声が
なんともいえない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart.gif)
昔はお姿もダンディで素敵だったのに。
超昔は、ひげを伸ばしたうさんくさい白衣を
着たお兄さんだったけど。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
レントゲン室兼処置室に移って
処置開始。
私の顔にはシートが被せられていて
状況が見えない。
後になって隙間から
ディスプレイが見えることに気が付いた。。。
(遅いちゅーの!)
刺すからねと。
透析の針より太いはずなのに
意外と痛くないので
麻酔を使っているのかもしれない。
さっそくカテーテルの先が
血の塊にとどき、
吸い込まれるように
血の塊の一部がカテーテル中に
入ってしまったとか。
ここで良い意味でのアクシデント発生。
「2cmぐらいとれた。
あとで見せてあげる。
中に空洞ができた。
ここに薬をいれるからね」
その次に痛くて
思わず「痛い」といってしまった。
「血管の壁を狙って
薬をいれようとしている。
痛かったらいって。
抵抗があったら抜いて」
あの微妙に流れているところに
カテーテルの先をいれようとしていた。
その後、ちょっと痛くても
我慢していたら
「さっきと比べて元気ないけど
大丈夫か?」
と心配されてしまった。
「いやー。
ずっとテンション高かったから。
疲れただけですよ。
でも大丈夫です」
「ならいいか」
痛いときはがまんしないで
いおーと思った。
その後、院内にある薬を全部使い切り。
(6万単位×2
許容量をまもっています???)
ヘパリンの原液を投入。
(全身ヘパリン化。。。
どっかから出血していたら
事件になるでしょうが。。。)
「形が崩れてきた
これで血流で流れるだろう」
と思ったら、流れがすごく悪くて
吻合部付近を風船で膨らませることに。。
膨らませたら血流復活。
「おお。。
流れた!!!」
一部ピロピロとしたものを残し
全部流れた。
最後に吻合部の写真を撮ろうと
駆血したけれど、
「流れが速くて撮れない」
と先生。
「先生無理だよ。
そんな駆血じゃ取れない。
前科あるし」
周囲、その事件を知っていた。
それをみてか
「じゃあ、止めよう。
終わり」
イソジン消毒を拭いてもらって
ドクターの説明を聞いた。
まだ詰まる可能性があるから
一か月ほど
抗凝固剤を飲まなくてはいけないということ。
今度、おなじところが詰まったら
人工血管をいれて
シャントを作り直すことになると。
それと、血液が
今後手の方へ行くようになるとも。
その場合もシャントの作り直しの
検討がいるとのこと。
「あんな細いところが
通るなんて奇跡だな」
奇跡。。。
????
とにかく
「なんで俺の時に限って
難しい症例ばかり来るの?
それも緊急で。
年寄りなのに。。。
ローテーション替えた方が
いいような気がする。」
昨夜、寝ようとして
携帯見たら
依頼メールが入っていたとか。
それも。。私。。。
行かねばならぬ。。。
「先生、
今度、詰まったら
手術してくださいね」
「詰まるなら
●曜日と●曜日に
してくれ」
「?????
(しばらく考えて)
え!!!
先生じゃない日ってこと???」
「まあな」
後で聞くと
先生は
目に自信がなくなって、
手術を極力避けているという。
だから、心臓血管外科医を
辞めだんだと思った。
先生に会うのは
これが最後かもしれない。
これで済むはずが、
透析中にも事件発生。
長くなったのでまだまだ続く