ある日、祐一、浩平、それに浩之の三人がひどい交通事故に遭い、命を落とした。
さて、三人は天国の門の前に立った。 天使がやって来て言った。
「お前たちには、天国の中を移動するための乗り物が支給される。
お前たちは過去の行いに応じて評価され、それに応じた移動手段が与えられることになる」
天使は祐一をみて言った。
「祐一、お前は四度妻を裏切った。だから、お前は天国でおんぼろのバイクを乗り回すことになる」
次に天使は浩平に向かって言った。
「折原浩平、お前は二度妻を裏切っている。よって、お前にはトヨタのステーションワゴンを与えよう」
最後に天使は浩之の方を向いて言った。
「浩之、お前は悪い男だ。数え切れない程妻を裏切った! だから、お前は天国で自転車をこぎ続けることになる」
だが、浩之はその天使の申し出を断った。
彼は徒歩で行くというのだ。
いぶかしんだ天使に彼はこう答えた。
「いや、なに。たまには、妻と散歩するというのも良いかと思ってね」
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