眺める空に描くもの

高齢者女子のおひとりさま暮らしノート

明日が来ることを信じるカレンダーと手帳

2024-12-12 19:00:03 | 日々の雑記帳
今日の空。
輝かしい一日のはじまり。




年末にかけての女性誌にはカレンダーが付録でついて来ます。

雑誌の付録は、手軽に使えて、市販のものとはちょっと違うのが、
これはこれで楽しみです。
毎年、買わせていただくのは、「栗原はるみ」さんと「暮しの手帖」。

「栗原はるみ」さんの来年のカレンダーは「花と緑」がテーマです 。
栗原先生の日々の暮らしの中にあるお花と緑が切り取られて
1年のカレンダーになっています。お花の飾り方だったり、庭の
お花や緑の美しさだったり。栗原流がすがすがしい。


栗原先生のファンの方はとても多いと思いますが、私もそのひとり。
でも、レシピを見て作るということはほとんどしない。あくまでも、
「見て楽しむ」。すごいな、すてきだなと、栗原先生の暮らしの
スタイルが好きで、見ているだけで楽しくて。でも、真似はできないと
いうか。このあたりがもと雑誌編集の仕事をしていた人間のサガかも
しれませんが、真似はNGという仕事の縛りがかかってしまうのかも(笑)

ほかの料理本も同様で、見て作ることはほとんどなく、参考にさせて
いただいても、そのまま作ることはしないのが習慣のような感じですね。
アイデアはいただくことはあっても、あくまでも自分のものにしないと。

オリジナリティーが何よりも大切ですが、料理というのは、「同じ」で
あることも必要です。去年、「おせち」を特集したから、今年はしないと
いうことでは、本が売れない。毎年、「おせち」を必ず、特集するけれど、
同じ内容ではだめで、伝統の作り方は抑えつつ、どのような今年風の
アレンジを提案できるかが、ポイント。

企画を考えるときに、重要だったのは、「読者の半歩先」を考える。
1歩先では、日々の暮らしに落とし込むことはできない。読者のみなさまが
「あ。これなら今日作ろう。試してみたい」と思ってくださらないと、
企画は成功ではないというわけです。

当時はちまたに出ている女性向けの雑誌すべてに目を通して、他誌とかぶら
ないように、また、他誌とかぶったときには自社の独自性がどのくらい
出せているか…。まあ、いろいろと圧迫もありで、大変でした(笑)

同じようなことはしていても、同じことはしてはいけない。
奇抜すぎることはできないけれども、目立つことはしないといけない。
絶妙なバランスのいい企画を考えるのに四苦八苦。



「暮しの手帖」は塩川いづみさんのカレンダーです。
テーマが「季節のなかの赤」。初日の出の赤、ミトンの赤、ひな人形の
赤、ツバメの赤・・・なるほどの視点。そして、表紙はりんご。
裏表紙はりんごの皮。くすっと笑える「赤」です。



今年のカレンダーは栗原先生のカレンダーは暮らしとカレンダーが
テーマでした。お手持ちの器などがある日々の暮らしの一場面。
「暮しの手帖」はトラネコボンボンさんの「世界を旅する猫のカレンダー」。
これもとってもかわいくて。楽しいカレンダーでした。



手帖は毎年、同じものを購入することはなくて、そのときどきに、気に
入ったものを買うということにしています。来年度分は久しぶりに、
「鹿児島県民手帳」を購入しました。撮影の関係で色がピンクっぽく
写っていますが、本来はオフホワイトです。



こちらは、昭和33年に創刊された、鹿児島県統計課の編集で、鹿児島県の
役立つ統計情報が満載の手帳です。カバーデザインも公募されていて、
2025年版は4作品が選ばれていて、私が選んだのは鹿児島名物のかき氷、
「白熊」がデザイン化されたもの。鹿児島キャリアデザイン専門学校の
方の作品です。すっきりとして、かわいい。裏表紙の1つだけに、顔に
見えるデザインが入っているあそび心もいいですね。



年始用に無印のお正月飾りと、ポチ袋も。
シンプルで洗練されたデザインが好きです。


鹿児島市のごみ出しカレンダーも大切です(笑)

来年用のカレンダーや手帳を用意すると、母の長い長い在宅介護のあと、
精神的に疲弊して、年内には死んでしまおうなんて思ったときが
あったことを思い出します。
あのときは、来年は来ないのだから、カレンダーや手帳をそろえる必要が
ないと思って、何ひとつ買いませんでした。
最初のがん宣告を受けたとき、ボールペンを買おうと思って、手に取って、
「もしかすると、生きて帰ることがないのかもしれないのに」と、
買うのをやめたことも思い出します。

筆記具が使えなくなりそうなとき、新しい筆記具を用意するのも、
あたらしいカレンダーや手帳を用意するのも「明日が来る」ことを
信じているからこそなのだと改めて思います。

そして、今の私は来年も生き続けることを信じて、カレンダーと
手帳を用意するのでした。


オリエンタルゆりの白はこんな風に開きました。
花粉もなくて、花びらがどんどん落ちるということもなくて。
とても使い勝手がよくて見目麗しい。ありがたくて、すてきなお花です。

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