午前3時、イングランドVSトリニダードトバコの試合が終わった。
結果は2-0でイングランドの勝ち、しかし決して順当ではない。
やっぱ、ベッカムはスゴイわ。
ここ4年間、たんなるバカップルと思っていたが、やっぱスゴイ。
目前だったトリニダードトバコの野望を打ち砕いたのはベッカム。
トリニダードトバコの野望・・・スウェーデン戦に続く引き分け。
謙虚な試合だった、恐ろしいほどに・・・。
奇妙なパスワーク、何かあると、あるいは何かがなかってもトリニダードトバコは、パスを前方には攻めず、不必然に一旦は後ろに戻した・・・中学生のサッカー教本。
この奇妙なリズムは4年前の日本・・・観客席からはブーイング、歯痒い。
裏を返せば、実力においては劣っているという自覚ともいえるが・・・。
そんな攻撃、トリニダードトバコは第一線のスウェーデン戦でお披露目している。
この試合の合間を縫うようにアキラの町田市に送る志望動機書の添削に突入する。
アキラの文体は堅い・・・うるおいを、と思いつつ酔っ払いながら赤ペンが入っていく。
前半ではイングランドの選手に垣間見えた余裕の笑みが、後半戦ともなると引きつった表情だけをカメラが撮らえていく。4年前の日本チームの対戦相手の表情がそこにある。
ラスト10分・・・、今まで何度もこじ開けようとしたゴールが、ベッカムの絶妙なパスによって開かれる・・・勝負あった。
ベッカムは何度も何度も絶妙とも言えるパスを蹴る。・・・ヘタレは前戦だった。そこそこ上手いらしいが、そこにいたのは案山子が二人。
結局はこの案山子二人が2得点入れるのだが・・・。
トリニダードトバコの試合ぶり、同じことがオーストラリアにも言える。
凝りもせず、前線へ滞空時間の長いパスを延々と送るオーストラリアチーム。しかし得点に結びつかない。それでもヘタレず、落ち込まず、ただひたすらに馬鹿のひとつ覚えのように滞空時間の長いパスが飛ぶ。
その愚直さにシビレを切らしたのが日本チーム?一挙に3得点の大盤振る舞いをすることになる。
スタイルに愚直であれ・・・これが全てだ。
今日は小学生の授業、エリアはアフリカ。
アフリカから今回のワールドカップに出場した国は、チュニジア・コートジボアール・ガーナ・トーゴ・アンゴラの5つ。
まずは地図帳を渡して、5つの国を自分で探してアフリカの白地図に書き込むことからスタート。
なんとか自分で国を探せるようになった。
そして使用した地図が1.8cmが900kmなので、これを使って比の計算を教えてみる。今までは計算しやすいようにと概数を使ってきたが、比を使うことでかなり精度の高い距離が求められる。
ナイル川河口から喜望峰まで地図上で30cm・・・これを比の計算から7500kmと出して、定番の問題へ。しかし問題も今までは時速4kmで夜も昼も歩きっぱなしのありえない問題だったが、今日からは「一日に10時間ずつ歩いてナイル川河口から喜望峰まで何日かかるか」に変わる。
玄太が絶妙のコメント、「問題がえらく現実的になってきたな」
そして、今回の出場国の知識を少々・・・。
コートジボワールの世界一の生産高を誇る物は?
それは何の原料になるか?
ガーナで亡くなった日本人医師は?
彼が研究していた病気は?
ギニア湾沿岸で16世紀頃に売買されていたものは?
アンゴラは今回のワールドカップに初出場だが、その理由は何か?
最後の問題は宿題にしておいた。
沙耶加(皇學館大学教育1年)が2週間ぶりに登場。さっそく中2の連立方程式を教える。しかし沙耶加のターゲットは中2全員ではなく、郁一人だ。連立方程式終了後に郁一人二マンツーマンで英語を始める。
郁だけではない。
真ん中の部屋では啓介一人に理恵(津高1年)がマンツーマンで因数分解を教えている。