教師☆学校心理士のセルフカウンセリングルーム

学校心理士によるつぶやき。教師の悩み・試行錯誤に寄り添うブログです。

教育カウンセリング

2009年05月12日 | Weblog
 今日は午後から曇ってきて今はどんよりだけど、昨日に引き続き暑い。
午前中は半袖でした。夏がくる~
花粉の季節はようやく過ぎ去ったようでマスクなしの生活になりました。
いや、でも新型インフルエンザの流行の仕方によってはまたマスク生活かも。。


『学校教育相談』の授業で、「教育カウンセリング」(学校カウンセリング)について学ぶ。
教育カウンセリングの基本的な考え方は、児童個人への対応はもちろん、学級づくりにも非常に有効であると思う。授業では以下のようなポイントを学んだ。
 ・受容と共感が基本姿勢
  「先入観をもたず、評価せず、比較せず、価値観を押しつけずに受け入れる」  という受容の姿勢と「相手の心のフレームにそって物事を見ること」を基本姿  勢とする
 ・ガイダンス機能(介入する)を取り入れる
  ただ受容し共感するだけではなく、情報や考え方を提供していく
 ・現状のアセスメント、目標の設定、目標を目指すストーリーの構成という発達  モデルを採用する(治療ではなく育てることに主眼)
 ・個別対応だけでなく、集団活動を重視する。
 ・圧力をかけて話させない。
 ・子どもの問題は親、教師の問題ではない。
     代わって解決することはできない・してはいけない。
 ・原因論に立った治療ではなく、「どうすればよいか」目的論に立つ。
 ・支持(よいしょ)・保証(やればできる)をあたえることではない。

なるほど、そうだな、と思いつつ、どれも、どこかで聞いたような気がするのである。そう「アドラー心理学」の考え方と重なるところが実に多かったのである。また、「7つの習慣」の内容との関連していると思った。

 アドラー心理学の「勇気づけ」「共同体感覚」「相互尊敬」「相互信頼」「目的論」「責任」などの考えがやはり、子どもの教育において重要であり、また有効であることを改めて感じた。また、教育カウンセリングの技術を学ぶことは、目的地にもっていく方法としてのツールを豊かにする意味でも自分にとって大切だと思う。

 教育実践として授業、テキストで取り上げられているのは「ピア・サポート」である。教師一人が30人もいる子ども一人一人に対して関わるには限界がある。それよりも仲間同士でカウンセリングの基本姿勢を身につけて、協力し学び合った方が効果が大きいという発想である。子どもの自治的能力も高められるだろうし、その考えに賛成である。ピア・サポートそのものの取り組みではなくても、「協力原理」の教室をつくることは重要だと思っている。


 まだまだだが、大事なことが少しずつ見えてきた気がする。
もっともっと学びを重ねたいと思う。
そして、今のままでは方法のレベルがあまりにも貧弱である。
理論や考えだけでは実践できない。
根本を太く太くしつつ、枝葉の方法についても情報を集め、現場で実践できるように準備していかなければならないと思っている。

まだ根本の学びの段階であると思うけれど。。