リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

この日誌当番順序は……単なる後輩勢のトリ?それとも陰湿な嫌がらせ?

2013-10-02 23:46:07 | 2013年度卒団公演

こんにちわ!!

この挨拶って便利ですよね、明け切った朝や夕方に人様と遭遇する際にはこの挨拶で通るものです。僕が思うに「こんにちは」というのは一日で最も頻繁にする挨拶だと思います、経験論的に。

そんな「こんにちは」もすっかり「こんにちわ」と表記してしまう世の中になりつつあります。これも言葉の乱れといえる現象なのでしょうか。いや、僕はそうは思いません。

毎日頻繁に使う言葉だからこそよりフランクになって、日本人の心に浸透していくものではないでしょうか。「は」よりも「わ」の方が柔らかい形してますし、「は」で終わる言葉って何か気持ち悪い気もしないでもないのです。「こんにちは」の由来について話すと長くなるので割愛しますが、それでも文法的に間違いだと指摘する方もおられるでしょう、実際間違ってますし。反対の「さようなら」も「さよなら」と表記されてますよね。

でも言葉って変わっていくんです。辞書を見たりするとあれって思うこともよくあります。そういう経験を重ねて言った結果、その時々の時代によって言葉は変わっていくものなのだと僕は思いました。既成の言葉から新たな言葉が作られ、時には外来語を取り入れ、時には死語となって消えていく。そう考えると言葉一つ一つにも趣が何となく感じられませんでしょうか。

そして、リツゲイも変わっていきます。

言葉がその時々の時代のそれがあるように、リツゲイにもその年の味があるように思えます。変わっていく言葉の時代の中、移ろい行く季節の中で、リツゲイも変わってしまう節目を迎えてしまいます。

劇団立命芸術劇場2013年度3回生の団員の先輩方は今公演をもって卒団されます。

 

淋しいです、辛いです。

例のごとく音響班の先輩方は本当に言うまでもありませんが、卒団生の先輩方は僕たち2回生が入団してからずっとお世話してきたになってきた先輩方ですので、まるで親友や家族との別れのような心境になります(特に音響班なんて家族以上に殆ど一心同体!)。そして現1回生も淋しい思いを抱いているのでしょう。……嗚呼、やっぱり秋って辛い。

 

今回の舞台は言葉がテーマの作品です。上記にも長々とつづった通り言葉は時代を語ります、と同時にミクロな目で見れば人間の個性も語ります。そういった視点で今回の舞台を見てみるとより面白く感じられるのではないでしょうか。

役者の皆さんは通しをメインにして練習する時期になりました。スタッフさんもBOXで忙しく動き回るようになっています。今日も昨日もBOXでついボケッとしていたら完全に邪魔扱いされました。

そして舞台の方々も全力で頑張っていて日々暑苦しい熱い応援の視線を送っています!そしてそして、我らが音響班も今回もとことんこだわって最高の至高なる公演となるような演出に、演出さんの指示のもと全面的に協力させていただいてます。

 

先日、某同僚団員とご飯を食べてる際に言われました。

「まあ、僕達2回生と3回生が一緒にうてる最後の舞台やからなあ……」

……その時の僕は「マジか、そういえばそうか」と軽く答えてましたが頭の中が真っ白けでした。現実感がないというか、想像が出来なかったです。

けれども、そんなこんなで公演本番日までもう二週間です。

淋しいです。

悲しいです。

けど……

僕達にいまできるのは、全力で2013年度卒団公演を先輩方の集大成にすることです。

僕達後輩がBOXやブースで出会った際の「こんにちわ」を、

楽ステ・バラシが終わった後の「さよなら」にする時が来るまで。

 

それではみなさん、リツゲイが今秋お届けする2013年度卒団公演「ら抜きの殺意」を、お時間あればぜひ当日ご覧にいらしてください。今期リツゲイの集大成をお届けいたします!

皆様に最高のお時間をお届けいたす意気込みです。

 

本日の日誌はリツゲイ名誉3回生2回生

音響班の

酒泉郁でした。

 

PS: Thanks for everything, and see you again......

コメント
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