リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

せめて、日文らしく。

2013-10-04 23:46:22 | 2013年度卒団公演

「リツゲイです!公演やります!よかったらどうぞ!」
こんな感じにもう何人にビラを配ってきたのでしょうか。

 

中学か高校の時、国語の先生にこんな漢詩を習いました。

『年年歳歳花相似、歳歳年年人不同』

【ねんねんさいさいはなあいにたり、さいさいねんねんひとおなじからず】

、と読むそうです。

毎年毎年花は同じように咲くが、それを見る人は年ごとに同じではない事から、人間の一期一会の儚さを詠んだもの・・・
らしいです。

 

自分たちの代がリツゲイの扉を叩いた時、今はもうほとんど会う事のない先輩たちがいました。

ひとつ学年が上がり、初めて後輩ができたと思うと、ひとつ上の学年が卒団されていきました。

そしてまたひとつ学年が上がり、新しい顔ぶれが入団してくると、自分たちの代が卒団しなければならない時期がやってきました。


リツゲイでの三年間は、大好きな音響班を始め、同学年や先輩や後輩、公演を見に来てくれたお客さんたちやビラを受け取ってくれた人まで、本当に一期一会の連続だったな、と今になって思います。


まだ学校を卒業するわけではないので、会おうと思えば簡単に会えますが、いずれは毎日のように会ってバカやってた音響班とも簡単に会えなくなる時期が来るという事をこういう節目に考えると寂しくなります。


でも、寂しがっている暇もないほど、公演本番の週は近づいてきています。そろそろいろいろな部署も終盤に向けて活動しています。
音響でも今までの公演にないほどの曲の提出数です。きっと、卒団されていった先輩も今の自分たちと同じような気持ちで作業をしていたのだろうな、とか昨日音さがしをしながら考えていました。


さぁ、泣いても笑っても本番週まであと一週間と少しです。
間違っても後悔せず、リツゲイにいて、音響班にいて、心からよかったと思える公演になるように頑張ります。

劇団立命芸術劇場2013年度卒団公演「ら抜きの殺意」 日にちは10月17日~19日、場所は学生会館小ホールです。
お時間ある方は、ぜひご来場ください。心よりお待ちしております。

音響の宇垣でした。

 


一週間

2013-10-04 08:07:07 | 2013年度卒団公演

おつかれ様です。2度目の投稿となります、鈴木です。本公演では役者および舞台監督を行っております。

 

いよいよ本番まであとわずかとなりました。

もう少し稽古をしたら、ホールに入って仕込みをして、舞台を立てて、幕をはって、照明をつって。

音響を確認して、小道具を置いて、受付を用意して。朝と昼にはビラを配って。

そんなことをする、そんなことをできる最後の一週間が、あとわずかでやってきます。

名残惜しい気持ちは勿論あります。これでいいのかと焦る思いも感じてます。

何より、今していることのひとつひとつが、これで最後かと思うと寂しくなります。

 

ですが、卒団だろうがなんだろうが、それはこちらの勝手な都合です。見てくださるお客様には関係のないことです。

最後だから、これで終わりだから。そんな気持ちを押し付けるわけにはいきません。

どのステージだろうと、どの公演だろうと、私たちが見せられるのはその1ステージのみです。

だから

今は先のことは考えず、この先の一週間を見据えていきたいと思います。

必死に作って、必死に演じて。

バラし終わって最後の最後に、ああ寂しいなと感じたら。

それはとてもいい公演なのではないでしょうか。

 

10/17~10/19がその一週間の締めくくりです。

ぜひ、いらしてください。お待ちしております。