好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

京都×ホームズ×メタミステリ。

2025-02-03 | 物語全般
『シャーロック・ホームズの凱旋』(by森見登美彦)、読了。

かかりつけの病院の待合室で、少しずつちびちび読んで楽しんだ。
関係ないけど、「森見登美彦」って名前、一発変換できるのね。
今時のスマホすごい。

ホームズシリーズのパロディと呼ぶにはペダンチックで、パスティシュと呼ぶにはブッ飛んでる作風。

何せ舞台は、「ビクトリア朝京都」とゆー、ミョーな世界。
作者お得意の京都ローカルネタが満載。

そんな世界で、原因不明のスランプに陥っているホームズと、彼に振り回されるワトソンのとたばた模様。
モリアーティがご近所さんのお友達だったり、ワトソンの妻・メアリとアイリーンが意気投合してたり。

そんな彼らが、心霊現象にまつわる開かずの部屋の謎に挑むところから、物語は激しくメタ展開へ変貌する。

ドイルが創ったCANONの世界と、森見氏が創った世界とが並び立つ。

ほのぼのとしたハッピーエンドで終幕するので読後感は非常によろしい。
相性が合えば、これくらいの厚みの小説もスムーズに読み通せるんだな、まだ今の自分。

それでは。また次回。

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