好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

既読と未読の狭間に。

2020-07-18 | 物語全般
『夜を走る』(by筒井康隆)、読了。

角川文庫の「トラブル短篇集」。
全14話。
うち5話既読……だと思うが、自信なくなってきた。

表題の『夜走る』は、
語り手がいわゆるアルコール依存症に陥ってるタクシー運転手、
という時点でトンデモナイ。
全編異常事態のオンパレードなのに、
のんきな関西弁で笑わせにくるのがズルイ。(褒めてます)

印象に残ったのは、『ウィークエンド・シャッフル』。
ある一般家庭に、事件がこれでもかと同時展開。
誘拐に強盗に横領に、とキリがなく。
緊迫しなきゃいけない事態に、
しかし主人公だろう女性は思考不能で流されまくる。
最終的に美しい「物語」としてまとまって終わる様子は、
ある意味リアル。
現実の報道でも、こういう事あるんじゃないかな、なんて。

それでは。また次回。

この記事についてブログを書く
« 『バック・トゥ・ザ・フュー... | トップ | ジャンプ(32号)私的雑感。 »

物語全般」カテゴリの最新記事