『夜を走る』(by筒井康隆)、読了。
角川文庫の「トラブル短篇集」。
全14話。
うち5話既読……だと思うが、自信なくなってきた。
表題の『夜走る』は、
語り手がいわゆるアルコール依存症に陥ってるタクシー運転手、
という時点でトンデモナイ。
全編異常事態のオンパレードなのに、
のんきな関西弁で笑わせにくるのがズルイ。(褒めてます)
印象に残ったのは、『ウィークエンド・シャッフル』。
ある一般家庭に、事件がこれでもかと同時展開。
誘拐に強盗に横領に、とキリがなく。
緊迫しなきゃいけない事態に、
しかし主人公だろう女性は思考不能で流されまくる。
最終的に美しい「物語」としてまとまって終わる様子は、
ある意味リアル。
現実の報道でも、こういう事あるんじゃないかな、なんて。
それでは。また次回。