『コナン』を純粋にミステリとして評価できる最後の事件
――と評しても過言ではあるまい。
メインとなるのは、30年にも渡って続く、
ストラディバリウスを巡る音楽家一族の連続怪死事件。
弾二朗→詠美→降人→弦三朗→絢音と、都合5人もの死が一つの事件で描かれる。
(作中に登場するのは最後の2件)
この事件の特徴として挙げるべきは、トリックよりも寧ろ犯人の行動原理であろう。
音楽に対するこだわりの下、一度は自分の命をかけて助けた人物を、
後に自分の手で殺すという異常な執念。
いっそ美しいとさえ感じてしまうほどの、恐ろしい狂気の沙汰だ。
その一方、コナンから組織へのアプローチもまた、
この事件で最後のクライマックスを迎える。
しかしながら素朴な疑問。
アメリカ人だろうベルモットが、何故あのメロディに寂しさを感じるのか。
それからもう一つ。
灰原は何故、蘭が助けてくれた事をコナンに言わないのか。
事実を打ち明ける事こそ、「逃げない」ための第一歩だと思うのだが……。
それでは。また次回。
――と評しても過言ではあるまい。
メインとなるのは、30年にも渡って続く、
ストラディバリウスを巡る音楽家一族の連続怪死事件。
弾二朗→詠美→降人→弦三朗→絢音と、都合5人もの死が一つの事件で描かれる。
(作中に登場するのは最後の2件)
この事件の特徴として挙げるべきは、トリックよりも寧ろ犯人の行動原理であろう。
音楽に対するこだわりの下、一度は自分の命をかけて助けた人物を、
後に自分の手で殺すという異常な執念。
いっそ美しいとさえ感じてしまうほどの、恐ろしい狂気の沙汰だ。
その一方、コナンから組織へのアプローチもまた、
この事件で最後のクライマックスを迎える。
しかしながら素朴な疑問。
アメリカ人だろうベルモットが、何故あのメロディに寂しさを感じるのか。
それからもう一つ。
灰原は何故、蘭が助けてくれた事をコナンに言わないのか。
事実を打ち明ける事こそ、「逃げない」ための第一歩だと思うのだが……。
それでは。また次回。