『アリス殺し』(by小林泰三)、読了。
評判が良かったから読んでみたかった。
私たちの現実(と思われる)世界と、『不思議の国のアリス』を模した(と思われる)世界の二つが交互に描かれる。
二つの世界は微妙にリンクしており、アリス世界で死んだ者は、現実世界でも異なる形で死んでしまう模様。
第一印象としましては、良くも悪くもキャロルを思わせるあの会話をほぼカンペキに再現しているのを強く感じた。
全体的にどうにもこうにもまだるっこしい、ぐるぐるその場を回るばかりで、全く前に進まない意味なし会話。
私は『アリス』は好きだからOKだったが、この雰囲気を受け入れられるかどうかで、本作への評価がまず二分されると思う。
ミステリとしては流石のハイレベル。
誰と誰がイコールなのか、その真相が二転三転。かつ論理的。
普段だったら伏線を確かめるべく再読するところだが、今回はネットで考察を調べるだけにとどめた。
というのは、私としては、本作は、かなりグロい。
ここにそう記すだけでもためらうほどで、文字起こしなんてもってのほか。
そして、アリス世界だけでなく、現実世界もどこか狂っていると感じた答えが最後に明かされる。
小林氏の十八番、クトゥルフ的な世界観が示される。
調べると、この作品の続きがあるそうだが、読むのは当分先になりそうだ。
ビルこと井森が再登場してるらしいという触れ込みには惹かれるが。
その前に、『アリス』の原典で口直ししたい。
純粋に身近な少女を楽しませて喜ばせるために作者が書いた物語の方を。
それでは。また次回。
評判が良かったから読んでみたかった。
私たちの現実(と思われる)世界と、『不思議の国のアリス』を模した(と思われる)世界の二つが交互に描かれる。
二つの世界は微妙にリンクしており、アリス世界で死んだ者は、現実世界でも異なる形で死んでしまう模様。
第一印象としましては、良くも悪くもキャロルを思わせるあの会話をほぼカンペキに再現しているのを強く感じた。
全体的にどうにもこうにもまだるっこしい、ぐるぐるその場を回るばかりで、全く前に進まない意味なし会話。
私は『アリス』は好きだからOKだったが、この雰囲気を受け入れられるかどうかで、本作への評価がまず二分されると思う。
ミステリとしては流石のハイレベル。
誰と誰がイコールなのか、その真相が二転三転。かつ論理的。
普段だったら伏線を確かめるべく再読するところだが、今回はネットで考察を調べるだけにとどめた。
というのは、私としては、本作は、かなりグロい。
ここにそう記すだけでもためらうほどで、文字起こしなんてもってのほか。
そして、アリス世界だけでなく、現実世界もどこか狂っていると感じた答えが最後に明かされる。
小林氏の十八番、クトゥルフ的な世界観が示される。
調べると、この作品の続きがあるそうだが、読むのは当分先になりそうだ。
ビルこと井森が再登場してるらしいという触れ込みには惹かれるが。
その前に、『アリス』の原典で口直ししたい。
純粋に身近な少女を楽しませて喜ばせるために作者が書いた物語の方を。
それでは。また次回。