好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

EP35 牧原こずえ編(JC第21巻)考察。

2022-05-25 | 『シティーハンター』原作考察
ビル街のコールサイン』

このエピソードからしばらく、「コミックス収録順」でなく、「ジャンプ初出順」に物語を追っていく。

(コミックス:さゆり→こずえ→季美子→愛子→マリィー)
(ジャンプ:こずえ→さゆり→季美子→マリィー→愛子)

初読の場合は無論、コミックス収録順に読んで構わない。
が、読み慣れている方々は是非、今一度、ジャンプ初出順で通読してみてほしい。
作者が獠と香の関係を、少しずつ変化させながら描いている事を感じられるからだ。

閑話休題。
今回のゲストキャラは、CH三大小学生キャラの一人・牧原こずえ。
(彼女の姉・友佳も登場するが、保護者としての便宜的な扱いに留まっている)

ある事情から車椅子生活をしているこずえは、立ち歩く事が出来ないため、近隣住宅を望遠鏡で覗くのを趣味にしていた。
それをきっかけに、彼女は不思議な人物ーー獠たちと出会う。

こずえのキャラ造形は「冬野葉子+西九条沙羅」だろう。
まるで記者のような好奇心から始まった憧憬は、やがて年相応の淡い初恋に結実する。
彼女の視点から描かれる獠は、導き手(メンター)としてやはり適切に機能している。
逆に言えば今回は、彼が“底の知れないヒーロー”として描かれる、ほぼ最後のエピソード。
次回から、長らく覆われていたヴェールが、捲られていくのだ。

それでは。また次回。

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