好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

完璧執事は主従逆転。

2016-06-10 | その他ミステリ
『ジーヴズの事件簿 才知縦横の巻』(by P.G.ウッドハウス)読了。
(※自分には合わない本でした)

全7話の短編集。
「執事」キャラの代名詞的存在であり、
英国ではホームズに匹敵する知名度を誇る……と聞いてから、
図書館で借りる機会を窺っていた矢先に見つけた。

話の設定と構造はシンプルだ。
時代は1900年前後。
英国貴族のバーティに降りかかるトラブルを、
執事ジーヴズがスマートに解決する。

ただ、これは個人的な好みの話になるが、
ジーヴズの性格が私にはどうにも肌に合わず。
主人のバーティがアホな人というのを差し引いても、
その主人を指して、別の従僕に、「全く取るに足らん」なんて
言い方をしていたところで一気に醒めた。
それでも、実は本心では評価してるなどの描写があればまだ良かったが、
最後の話、ジーヴズの一人称に至ってもなお、
コレわざと主人を困らせてるだろと感じてしまう場面がしばしば。

以前に読んだ、別の執事探偵を結果的に再評価したくなった。
仲の良い対等なコンビの話が、私は好きです。

それでは。また次回。

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