「それにしても変だな」
「…………何が?」
「何でこう、いちいちヒントのような物が置いてあるんだ。
あの魔法使いも思わせぶりな事を言ってやがったし」
「…………まだ気づいていないのか」
それはどういう意味だ、とハーレイが剣士に尋ねようとした時、
何者かの足音が聞こえてきた。
物陰に隠れた直後、武器を持った敵――2体のトロルが歩いてきた。
剣士の反応は早かった。
声もなく一直線に物陰から飛び出し、トロルの1体と戦い始めた。
ハーレイは肩に傷を受けながらも、トロルを倒した。
剣士の方はといえば、ほとんど息も乱していない。
見かけによらず、並々ならぬ技量の持ち主だ。
ハーレイはトロルの持ち物を調べた。
片方がまたも首に、骨製の指輪を革紐に通して飾っていた。
「……その指輪には、北方のドルイドに伝わるとされるシンボルが刻まれている」
剣士がハーレイに説明した。
ハーレイはその指輪を身に付けてみた。
途端、全身が激しく震えたが、ハーレイはその衝撃に耐えた。
そのおかげか、指輪の魔力がハーレイの体力を回復させていた。
剣士は怪訝な様子でハーレイを見ていたが、ハーレイは余裕ある笑みを浮かべてみせた。
「…………何が?」
「何でこう、いちいちヒントのような物が置いてあるんだ。
あの魔法使いも思わせぶりな事を言ってやがったし」
「…………まだ気づいていないのか」
それはどういう意味だ、とハーレイが剣士に尋ねようとした時、
何者かの足音が聞こえてきた。
物陰に隠れた直後、武器を持った敵――2体のトロルが歩いてきた。
剣士の反応は早かった。
声もなく一直線に物陰から飛び出し、トロルの1体と戦い始めた。
ハーレイは肩に傷を受けながらも、トロルを倒した。
剣士の方はといえば、ほとんど息も乱していない。
見かけによらず、並々ならぬ技量の持ち主だ。
ハーレイはトロルの持ち物を調べた。
片方がまたも首に、骨製の指輪を革紐に通して飾っていた。
「……その指輪には、北方のドルイドに伝わるとされるシンボルが刻まれている」
剣士がハーレイに説明した。
ハーレイはその指輪を身に付けてみた。
途端、全身が激しく震えたが、ハーレイはその衝撃に耐えた。
そのおかげか、指輪の魔力がハーレイの体力を回復させていた。
剣士は怪訝な様子でハーレイを見ていたが、ハーレイは余裕ある笑みを浮かべてみせた。