リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

356. FMラジオ TOKYO854「ゆったり小平」に出演してきました

2024年09月14日 | 日記

▶我が家の見守り役 ドイツから来たくるみ割り人形




 これは我が家の玄関で皆を見守る「くるみ割り人形」です。
 今は亡きペーターのプレゼントでした。

 

▶記録的な暑さの中、東久留米のFMラジオ854スタジオ(くるめラ)に行ってきました。

 353. FMラジオ TOKYO854「ゆったり小平」に出演しますで書いたように、今日はリーメンシュナイダーに関するお話をさせていただけるということでドキドキしながら東久留米に行ってきました。

 ここ数日、どの本を持っていくか悩んだ末、どうしてもリーメンシュナイダーのことをお話する場にいる方々に見ていただきたい「天使に支えられる聖マグダレーナ」の巻頭写真がある『完・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』をまず選びました。このマグダレーナ像こそが私を「リーメンシュナイダーの追いかけ人(びと)」に導いた像だったからです。彫刻を見て涙したのは初体験で忘れられません。
 
そして、念のためリーメンシュナイダーの履歴や作品年表を掲載した『結・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーからシュトース』が参考になるかもしれないと思って持っていきました。先日、家まで取材に来てくださった小梶さんに、「リーメンシュナイダーって一体日本ではいつ頃の人なんですか」と聞かれて「はて?」と考えてしまったのです。調べてみたところ、彼が生まれた1460年(頃)というのは室町時代の応仁の乱が始まる少し前ということがわかりました。そしてマイスターになる修業の旅を経てヴュルツブルクに工房を構えたのは足利義政が銀閣寺を建てた少し後、亡くなったのは鉄砲とキリスト教が日本に伝来する(1543年)12年前の1531年ということが確認できました。確かに日本のいつ頃の人なんだろうという小梶さんから投げかけられた疑問は持ってしかるべきものでしたね。
 さらに同時代の世界的に有名な彫刻家レオナルド・ダ・ヴィンチはリーメンシュナイダーより一回り年上で、ミケランジェロ・ブオナローティは15歳年下だということもわかる表を印刷して持っていきましたが、そこまで突っ込んで話すゆとりはありませんでした。

 それにしても私たちの写真集は重いのです。清瀬駅までは連れ合いが車で担当してくれましたが、東久留米の駅から成美教育会館まで歩くには2冊に絞っても荷物は重いし、暑いしで、汗だくになって到着。しばし涼んで汗が引いてからスタジオにお邪魔しました。

 先日我が家まで取材に来てくださった局長の小梶雅善さん、番組で対談する小平市役所勤務の新井啓明さん、パーソナリティーの柳瀬ゴローさんとご挨拶してから簡単な打ち合わせ。柳瀬さんとは同じ清瀬の住人ということでお話が弾みました。でも「途中で音楽を流すのですがどんな曲が良いですか?」と小梶さんに聞かれ、困ってしまいました。私は昔から音楽を聴きながら勉強とか作業とかするのが苦手でパッと思い付かないのです。流すとしたら曲名を覚えられない中世の音楽とか…。正直、今はやっている曲もよく知らない人間なので冷や汗をかいていると「ローレライならどうかな」と小梶さん(もしかしたら柳瀬さん?)。柳瀬さんが「由紀さおりバージョンならありますよ」と言ってくださってホッとしました。それなら私もメロディーが思い浮かぶし楽しめます。由紀さおりさんの歌声も好きですし、連れ合いもさおりファンです。

 いざ「ゆったり小平」の番組が始まりました。初めは小梶さんと新井さんのやり取りで、私は隣の部屋でスタンバイ。途中から私も収録スタジオに入りました。何をどれだけ話したのか記憶はぷっつんと飛んでいてよく思い出せません。友人によると「最初は緑さんの声が小さくて、緑さんのマイクのボリュームを上げてもらえないかな、と思っていたら、だんだん緑さんの声も話し方ものってきて、もうすっかりいつもの緑さん。緑さんの熱意、一生懸命が伝わってきてとてもいい番組でした。」とのことでした。ホッとしました。
 帰宅後、連れ合いからは「良かったよ。でもせっかく同時代の作家の話を小梶さんが振ってくれたのにあまり触れなかったのが残念だったね」と注意が。はい、作者名がパッと出てこなかったんです。でも今回の写真展では、2019年に作った同時代の作家たちのパネルに加えて2022年、2023年に訪ねた小さな教会の新しく作ったパネルも展示しますのでご覧ください。

 番組の最後に小平市の新井さんから今後の行事の紹介がありました。ルネこだいらで由紀さおりさんのコンサートも開かれるそうですし、「キーウ・クラシック・バレエ くるみ割り人形」の案内もありました。私の孫はバレエを習っていて今年3月の発表会の演目が「くるみ割り人形」だったのです。我が家にはドイツの故ペーターからいただいたくるみ割り人形があったのですが、ずっと屋根裏部屋に鎮座していたのを、この発表会後は玄関に置くようになりました。そんなご縁もあり、会場のルネこだいらは近いし、孫たちも興味があったら行けるかもしれないと思って新井さんがお持ちだったチラシをいただいてきました。以下にご紹介しておきます。

 

▶なんだか繋がりを感じたくるみ割り人形でした。



※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2024  Midori FUKUDA


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