リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

41. ロストックの高速でパンクする

2016年09月21日 | 旅行

続編お礼の旅No.5  2013年冬の旅

 ヨーラとヘルヴィック

 ヨーラは2009年にわが家に来たので、『祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く』お礼の旅もロストックには行っていませんでした。ヘルヴィックとは2007年以来ですから6年間会っていなかったということです。ヨーラがアマチュア写真家のヨハネスを紹介してくれて、おかげで写真集を作ることができました(13. 聖血の祭壇 参照)。従って、今回はロストックを抜かすわけにはいきません。

 ヨーラはいつもの通りお寿司を作って待ってくれていました。三津夫にはご飯の炊き方が違うと不満があるのですが、それでも私は彼女の愛情で補ってあまりあると思っていただいています。

 

                     <三津夫とヘルヴィック>                                <ヨーラと私 & ヨーラ手作りのお寿司>

                            

 

 ドイツ北部にはほとんどリーメンシュナイダーの作品はありませんので、行くとなると観光を兼ねてとなります。今回はシュトラールズンドという世界遺産に連れて行ってもらいました。そのときに、ドイツでは出会ったことのない大事件が起こりました。ヘルヴィックが何だかおかしいと言って路肩に車を停め、外に出てみたら左後輪がパンクしていたのです。日本のJAFのような会社ADACに連絡しようにもヨーラは携帯を忘れてきたのでした。私の携帯で何とかメルセデス・ベンツに連絡をし、しばらくしてから大きな牽引車が来てくれました。少し戻って会社のオフィスでお茶を飲みながら待っていると、タイヤのストックがないから代車になるというのです。問題は代車がオートマ車だということでした。ドイツの友だちのほとんどがマニュアル車を運転します。だからヘルヴィックは生まれて初めてオートマ車に乗ったわけで、急発進、急ブレーキでガックン、ガックン。運転に慣れるまでは大変でした。それでも何とか目的地に着いたときはホッとしました。まぁ、こんなことがあると、何を見たかということよりも、パンクしたという記憶の方が強く残ります。

 この夫婦、いろいろと自然を生活に取り入れ、食べ物についても砂糖抜きの食事をしています。甘味がないかといえばそうではなく、現在は蜜蜂を飼って蜂蜜を採取し、その蜜で年間の甘味を賄うといった生活をしているのです。彼女が作ったティラミスは絶品でした。巣箱を見せてくれましたが、この絵もヨーラが描いたものです。現在は漆塗りに凝って、自分たちの手で漆を塗った食器を作るのだと意欲を燃やしています。独特な生活スタイルの夫婦に興味が尽きません。

 最後に、パンクしたときの写真と、蜜蜂の巣箱の写真を載せておきます。

 

                      

            <パンクした車と引き取りに来た牽引車>                                        <庭先の巣箱>

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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