桜の木

日常のあれこれ
お出掛けや、ちょっとだけ演劇の事など

恋しくて

2024年08月18日 | 大切なひと
これは時々神様がくださるプレゼントなのか
それとも偶然なのか

母にそっくりな人を見た
何もかも‥‥
髪型から服の好みから歩き方に表情まで

気付かれない様に
そっとホールの大きな壁の鏡に映るその人の姿を目で追う

出来る事なら「母にそっくりなんです‥‥」
なんて話したいくらい‥‥

でもそんな事あり得ない
既に他界した人である母に似ているなんて言われて
失礼極まりない事だから

隣りを歩く息子さんらしい背の高い男性と
仲良く時々顔を見合わせながら楽しそう
そして2人、何処かに消えていった

とても幸せそうだった、その母に似た人
全くの別人なのに幸せそうで
それがとても嬉しかった

帰り道、夫が運転する隣りで夜空を見上げながら涙が溢れた

母に似た人に会った事を話すと
夫は「お母さんに似た人に会えて良かったね
お母さんも天国で幸せに過ごしているよ」と言ってくれた

母に会えなくなって丸5年も過ぎたのに
母に似た人に会う度に涙が流れ

母が恋しくて恋しくて
本当に恋しくて仕方ない
どうしようもない幼子に私は戻ってしまう












コメント (2)

あちらの世界とこちらの世界

2024年08月15日 | 大切なひと
ご先祖様、そして母のこと
いつも私はこの様に思うのだ

母は、あちらの世界で両親や祖父母また社交家の母らしく、沢山のお友だちに囲まれ
いつも楽しく過ごしていると‥‥


友人のお母様は既に他界されていて
先日「あの世って、どんななのかな‥」って
たまたま、そんな話になり
私のいつもの?勝手な想像を膨らませ

「きっとね、〇〇ちゃんのご両親と
私の母はあちらの世界でお友だちになって楽しくお喋りしているよ〜

『いつもりこが、お世話になってます〜
あの子は産まれたまま大人になってしまった様な子ですから〜
ごめんなさいね、でもこれからも
どうぞ宜しくお願いしますね〜
◯◯ちゃんは本当に良い子で、それに比べたら
本当〜まったく、あの子ったら
いくつになっても子どもで〜〜』とか言って

すると◯◯ちゃんのご両親が
『いえいえ〜こちらこそ〜
楽しく仲良くしてるので何よりです〜』とか言いながら
一緒に笑ってお茶飲んでるよ〜」と

そんな話をしてたら、私たち勝手に
嬉しく楽しくなって
そして涙ぐみながらの
泣き笑い(=´∀`)人(´∀`=)


お盆などの時は、きっと
「あら、ごめんなさい、お話の途中だけど、お盆で夫や娘たちが迎えに来ちゃったの〜
帰らないとうるさいから、ちょっと下界に行って参りますね〜また戻ったら楽しくお話ししましょ〜」
とか言って‥‥

母は同じお墓に入ってる
母の両親である私の祖父母や
またその上の代の曽祖父母と共に
そして友人知人と笑って楽しく過ごしていると
私は本当に思うし、そう信じているのだ

同時に
きっと私たちが辛いと思う時や悲しいと思う時は
背中をそっと撫でながら
「負けるな〜大丈夫〜
見守っているよ〜」と共に
その気持ちを共有してくれ励ましてくれて

嬉しい時や楽しい時は
やはり共に喜んで、代々のご先祖様と共に
笑顔で喜びを分かち合ってくれていると

自分の中で、何故か母は今
こう言ってくれている‥‥とか
こんな風に思ってくれている‥‥とか
勝手に言葉が流れてくる様な気がする
もしかしたら
「違いますよ!お母さんは、こう思ってるから
勝手に自分の良い様に想像しないで!」って
怒っているかも(笑


父が時々
「お母さんが、そろそろこちらに来ませんか」って
言っていると思うのだけど‥‥と

そんな時、必ず私は言う
お母さんは「まだまだそちらで楽しく過ごしてて!
私は私で楽しく過ごしてるから
もうこれだけ楽しんだし
美味しい物も沢山食べたし
行きたい所も行ったし
もういいかなと思ったら、こちらへどうぞ!
でもまだ、りこがお父さんが私の方へ来ちゃうと
あの子、寂しがるから、もう少しそちらに居てあげて!」って言ってる!
絶対言ってるよ!だからまだ待ってないよ!と(笑

イタコじゃ無いけど、勝手に母の気持ち?
私の想いを母の想いとして代弁する


すると父は
「そうかなぁ〜?
お父さんが居なくなると、りこは寂しいか?」
って当たり前のことを聞く

私「当たり前じゃない!まだまだ居てくれないと!
あの世に行こうとしたって
皆んなで全力で引っ張って引き戻すから
そう簡単に、お母さんの元には行かせないよっ!」と言った


父嬉しそうに
「全くあっちでも.こっちでも
引っ張られて、お父さんも大変だなぁ〜」だって

「そうなの!お父さんは大変なの(o^^o)」












コメント (2)

心の奥底

2024年06月22日 | 大切なひと
朝ドラは見たいけれど
時間に追われてなかなか毎日は難しく
でも暫く前から毎週土曜の朝に
1週間のダイジェストを放送してくれている



石田ゆり子分する主人公の母
その母の臨終に際し
自身の母との「あの時」とオーバーラップ

先祖代々教職に就く女系家系には
異色な私
優等生の姉と同じ女子校育ち
入試で何とかギリギリ合格しても
入学してからの成績は段違い
まぁ、そんな感じで^^;

文化部の姉と違い運動部に入部
毎日朝練から始まりガッツリ走る
朝ご飯食べても2時間目過ぎた頃
如何にもこうにも、お腹が空いてしまう
ゴメンナサイ!「早弁」
同じ部の数人教室の隅でイタダキマス❣️

姉曰く「早弁なんてする子は不良!」と母に言い
母は「お腹すいちゃ大変だから
早弁ってのを、する時のお弁当と
お昼に食べる時のお弁当2つ持っていく?」って
お弁当2食分作ってくれた

純粋培養の母は、それが良くない事
とは思わず、お腹すいちゃ大変!
ただただ、そう思ったのだと思う
何しろ「早弁」の言葉も、若い頃の
ほんの数年だけ小学校教師だった母まったく知らない言葉だったのだから

将来の進路にしても、またまた周りを驚かせた
娘が苦労するんじゃないか
亡くなる人を目の前にして耐えられるのか?
体が持つのか?
感染症とか患者さんから貰ってしまうのでは?とか

口には出さなかったが不安でいっぱいだったと
ずっと後に聞いた

車の運転も好きで、運転しない出来ない母や姉
どこでもビュンビュン行ってしまう私が
糸の切れた凧だったそうだ
私の友人や周りでは運転する人も多いが
田舎と違い電車やバスで交通の便もよく
不便を感じる事もなく、若い人でも
普通に運転しない人も結構多い
でも、私は車好き
隣に母を乗せ、あちこちドライブし
少し親孝行も出来たかなと思う

話は戻り

朝のドラマの終末に
死に行く母を引き止めようと
最後に大声を上げて泣く主人公の姿

私もあの時、声にならない声で
嗚咽を声を上げて泣いた
お腹の中に別の何か大きな塊があって
それが一瞬にしてどんどん大きくなり
胃を持ち上げ食道を圧迫し苦しくて
呼吸が出来なくなりそうになった
それを必死で堪えた、あの時
自分がしっかりしなくてはと
よく言う気丈なんかとは、全く違い
心と体が離れ離れになった感じ
その悲しみと苦しみ

母が死んだら私は耐えられないだろう
後を追ってしまうかもしれないと思った幼かった頃の私

でもこうして私は生きている

母がこの世から去った年齢に
一年一年近づいて行く



母の思い出と優しさを胸に秘め
その中で薄らいで行く母の記憶
それを必死に留める為に
時に母を強く思い出し、敢えて声を出して泣く

そして涙を拭き、何事もなかった様
いつもの自分に戻る

支離滅裂な文面になってしまったが
私の心の中の深く柔らかく
悲しいけど優しい母との最後の記憶


























コメント (4)

母の日に寄せて

2024年05月12日 | 大切なひと






子どもの頃は母の日が近づくと
姉と2人、お小遣いを出し合ってプレゼントを買った

高校生になると姉は大学生で
自分の選んだ母の日のプレゼントを買い
私は私で、一生懸命貯めたお小遣いで姉に負けじと
同じくブラウスのプレゼントを買った

姉の方は高価なシルク
私は安物だけど自分に出来る精一杯の物

どう見ても格段の差なのに母は大喜び
何年も大切に着てくれた
「お小遣い無くなっちゃったでしょ?」と母
「大丈夫だよ!」という私に
プレゼントを優に超えるお金をそっと手渡してくれた

なのに「りこちゃんの買ってくれたブラウスとっても良いよ!
『素敵ですね!』って近所の人に褒められたの」と満面の笑みでそう言ってくれた

あれから幾年月


今は母の日にプレゼントする人は居ない
母の日に合わせて仏壇に母宛に書いたメッセージカードと
そしてお菓子をお供えした

直接渡せた最後のプレゼントは
棺に入れた手作りのお弁当
母の好きなカキフライにブロッコリープチトマトに小さなおにぎり
本当はその様なものは入れてはいけないの分からず躊躇している私に
葬儀屋さんが、「折角作っておいでになられたのだから是非入れてあげて下さい、お母様も喜ばれますよ」と、そう仰ってくれた

それが母に直接渡せた最後のプレゼントだ


いつも拝読させていただいている
人生の先輩であり、とてもチャーミングな女性のブログ
「だんだんと美しくなる人生」
の ILLALLANさんの記事に
デーブ・スペクターさんのポストを読まれ
お母様を想い涙されたとあったが
私も同じく泣いてしまった


『母の日に振り返る


4歳 お母さんはなんでも知っている

14歳 お母さんは、わかってくれない

16歳 お母さんなんか、いなくてもいい

18歳 お母さんは古すぎる

25歳 お母さんに相談しよう

45歳 お母さんだったら、どうするだろう

85歳 お母さんに相談したかった』



いつまでも居てくれる人と勘違いしていた昔の私

母の日でお祝いをして貰ったこの喜びは

心の中で母と半分こ

お母さんと半分こ♫

いつもいつも、見守ってくれて有難う

力強く生きていくよ

大丈夫!私は強いんだから!








コメント (2)

お墓参り

2024年05月02日 | 大切なひと
昨日は実家のお墓参り
こうして無事に日々送らせていただいているのも
ご先祖様のお陰
お花とお線香を手向け
手を合わせると気持ちが浄化される

色々思うこと、考えることもあり
報告を兼ねて祖父母や母に想いを馳せる

母の「ポンだよ、ポン!あなたは今のままで良いの」の言葉を思い出し
前進あるのみ

私は大丈夫!









コメント (4)