彼此している間に、すっかり夏は終わってしまいました
BSプレミアムで放送していた映画
「あん」
とても静かな流れの中に
沢山のメッセージを感じる映画だった。
押し付けるのでは無くて、すーっと、心のヒダに浸透するみたいな…
しばらく余韻に浸ってしまった。
差別を受けている人に対し、差別をするその人々と同じ流れに乗ってしまうこと
それに対して、間違った先入観念や偏見を持たずに、
ひとりの人として向き合うこと
「人の口に戸は立てられない」と言うけれど
良い話は広まらず
興味本位の嫌な話は広まるものだ。
あり得ないほどの不条理に、計り知れない程の悔しさと哀しみと諦めと、どれ程の折り合いをつけて生きて来られたのだろうか。
亡くなる前に、樹木希林演じる徳江さんから主人公の男性に宛てて
遺言の様にカセットテープから言葉が流れる
「私たちは、この世を見るために
聞くために生まれて来た。
だとすれば、何かになれなくても
私たちには、私たちには
生きる意味があるのよ。」と
悲しくて優しい、美しい桜に、どこかファンタジーを感じる。
もうすぐ本番
持てるだけの力を全部出せます様に