小倉百人一首から
たち別れ
いなばの山の 峰に生ふる
まつとし聞かば 今帰り来む
中納言行平
お別れして、因幡の国へ行く私ですが、因幡の稲羽山の峰に生えている
松の木のように、私の帰りを待つ
と聞いたなら、すぐに戻って参りましょう。
この歌を、これから何度声に出して読み返す事になるのだろう。
今年の舞台、この歌が引用され、そして私の担当箇所だ。
「まつ」は、松と待つの掛詞
あまりにも有名な歌であるからこそ
しっくりと、お客様方々に、すーっと滑らかに入り込むように発したい。
先日、以前録画しておいた
「かぐや姫の物語」を見た。
なんと終盤で、この歌が流れ…
ドキッ
稽古日以外、台本を暫く開いていなかった
都座なりになっていたかな
自主練しなくちゃ
「かぐや姫の物語」
高畑勲画監督作品。
月からの迎え、そこで流れる音楽が耳について離れない(笑)
何だろう…苦しみも悲しみも無い、月の世界。
その世界観を現したものなのだろか?
家事をしていても、しばらく耳の中で
流れる流れる、ぐるぐる流れる(笑)
話は飛ぶが
ジブリで言うと
「思い出のアーニー」のアーニーと主人公のアンナがダンスをしながらハミングで流れた音楽が、
やはり、しば〜らく耳の中で流れ続けた
こちらの曲は、とても情緒的で少し切なさがあって…
私的に大好きなメロディーだ。
ジブリの映画は色々見たが、
「思い出のアーニー」は泣けて泣けて…仕方なかった
一度見た時は、今ひとつ理解力の乏しい私にはピンと来なかった。
しかし、もう一度見直したら…
あーこれこれこうだったから、そうだったのか…と。
終盤にすべてが凝縮され、消化不良のようなものが、一気に解け感動の嵐
もともとはイギリスの児童文学をアニメ化したらしいが、あとで原作も読んでみたい。
”湿っ地屋敷”のモデルとは軽井沢のタリアセンとか。
映画のモデルの建物と知って、しばらく前に撮ったもの。